だから、今がある-頑張った先には、頑張った自分がいるのです

著者・編者佐久友朗/著


商品情報

発売日
サイズ・ページ数 四六判/240頁
ISBN 978-4-87154-143-5

目次

はじめに

Ⅰ なぜ医師になろうと思ったのか

豚と一緒に逃げる/空襲の記憶
弁当のない子がクラスの三分の一いた/持てる者と持たざる者
すいとんはうまいものか/飢えの恐怖
一つ目の重荷を負う/生きていることへの罪悪感
どぶから拾われた子かもしれぬ/父の子育て観
大人のずるさを学ぶ/担任と花瓶
下町の中学に越境入学する/商人の街への憧れ
二つ目の重荷を負う/丁稚奉公に行った友人
裏切るわけにはいかない/友人からの信頼と期待

Ⅱ 医師への道から遠ざかる

オセンチ山に逃げこんで/女子に囲まれた高校時代
第九を合唱できることに歓喜する/創立記念演奏会
「めあき千人、めくら千人」とは/老医師の涙
天は見捨てていなかった/運の良さで一次試験に合格
試験官を怒らせてしまったが/本当のことを言った面接

Ⅲ どんな医者を目指したのか

チームワークを学ぼう/バレーボール部に入部
やくざに追われながら売血の調査をする/血液銀行の疑惑
国立大学病院でも売血があった/役人の言い訳
大学祭で売血の調査結果を発表する/献血への道筋
行政の体質は何も変わっていない/化血研の不正の構造
インターン制度の理不尽に怒る/無給・無資格・無内容
国家試験をボイコットする/白衣でのデモ
晴れて医師になった/最後のインターン生

Ⅳ インターンとして生と死を見つめる

友人と槍・穂高への縦走に行く/西穂山頂まで踏破
松本深志高校生パーティーが被雷した/徹夜で負傷者を看護
自衛隊ヘリが負傷者の搬送をする/詭弁を弄し遺体も搬送
御霊の前に頭を垂れる/学校長の心情
はつらつと輝いていた/前夜のそれぞれの姿
ご家族の心情に思いを寄せる/事故の状況を検証
ひとつの命は多くの運命につながる/医師として学んだもの

Ⅴ 若葉マークの医師にできることは

朝6時から採血に取り組む/患者さんの苦痛
ひょんなことから神経内科医への道に入る/苦手な専門科
はじめて給料がもらえる身になる/助手に任命
なんでもやってみよう/迷ったらGO!
学位を取り、講師に出世する/博士号の意味
入試委員に任命される/医師の条件
教える・教えられるとは/医学部での授業、看護学校での授業
鉄道自殺を間一髪とめる/少しの手助けでも
教育の役割はゼロか?/謝恩される資格

Ⅵ 大学をやめ、十慈堂病院をつくる

私が志した医師は、これではない/得られていない許し
病院開設は苦難の連続となる/適性配置という縄張り
融資を受けられない/最大の関門
藪医者がいるわけではない/病院の竹藪の由来

Ⅶ 病院つぶしてなるものか

勝手な要求がつぎつぎと/ダメなものはダメ
思いやりはどこへ行った/囚人脱走事件
資金繰りが悪化し、倒産寸前に/経営者は無給
行き場のない老人の入院を引き受ける/なんでもこい、どんとこい!
癌だから、ではなく、癌だけれども/父との別れ

Ⅷ 指導という名のいじめを受ける

ようやく5年がんばれた/はじめての開院記念パーティー
レセプトは厳しく減点された/医師会の意趣返し
厚生省の個別指導で報酬を返還させられる/些細でお粗末な指導内容
行政指導のやり方は変わらない/重箱の隅

Ⅸ インフルエンザ騒動で注目を浴びる

匿名の投書をきっかけにして/初めての記者会見
投書のいきさつと背景は、こうだ/戸惑う新聞記者
行政当局から謝罪される/記事の内容が変化
悪夢の日々から得たものもある/見えた、ひとの本心、そしてまごころ

Ⅹ 何もかもはできないが、何かはできる

訪問看護ステーションを立ち上げる/キュアとケア
デイケア「ともろー園」を立ち上げる/どうせやるなら楽しいことを
老健「やよい台 仁」を立ち上げる/在宅介護の幻想をふりまく厚労省
頑張った先には頑張った自分がいる/甲子園を目指そう!
生きていてよかった/ひとの役に立つことの喜びとは


あとがき

著者略歴

本名・佐久 昭(さく あきら)
血液型B型
1942年3月10日、東京都に生まれる。
1967年3月、東邦大学医学部卒業。1979年4月、東邦大学退職。1981年8月、十慈堂病院開設。
現在、医療法人敬生会理事長兼十慈堂病院院長
ペンネームの「友朗」は「今日が駄目でも明日は咲く」という気概で、“tomorrow”と佐久(咲く)をもじった。
住所 〒244-0814 横浜市戸塚区南舞岡1-23-9 十慈堂病院
【著書】
『病院潰してなるものか』(勁文社、1991年)
『売血』(近代文芸社、1995年)
『まあ聞いて! 医療現場のおもて・うら』(あけび書房、1998年)
価格 ¥1,870
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