【あけび書房通信】 第71号 (2022.4.25発行)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あけび書房通信 第71号 2022.4.25発行
https://akebishobo.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「あけび通信」第71号をお届けいたします。
○-●-○-●【新刊のご案内】伊藤千尋著『非戦の誓い 「憲法9条の碑」を歩く』○-●-○-●
定価1980円(本体1800円+税10%)
46版 272ページ
ISBN978-4-87154-211-1 C3031
https://akebishobo.com/products/article9
副題に<「憲法9条の碑」を歩く>とあるように、
伊藤さんが日本にある全ての9条の碑・23か所を取材されてまとめた、いわば9条行脚のガイドブックともいえます。
「碑」って「固い石」で無味乾燥ですけど、そこにはモニュメントを創ろうとした「堅い意志」を熱くもった「人」に焦点をあてて紹介されています。
興味深いことに、9条の碑は沖縄から桜前線のように北上して広がっているんですよね。
保守層もくすぐるように、カバーは桜を使ったらいいかなとか思いついたりしました。
沖縄にある9条の碑の中には自治体の敷地に置いてあるものがありますが、
今では、9条を肯定的に示すことが「政治的」であると行政が否定する傾向にありますね。
まさにそういう政治状況にあるならば、民間レベルで平和憲法の大切さを過去の戦争の反省に基づく「非戦の誓い」を示すよう住民運動として展開することが、署名や意見広告などとともに、形として残していく歴史的意義があろうかと思います。
そんな思いもあり、本書も1年前から決めていましたら、私が住み働いている足立区で東京初の9条の碑をつくる運動があるので、そこに協力して、全国各地の方々に募金をお願いしました。
(この場を借りてお礼申し上げます)
著者の伊藤さんのFacebookをご紹介します。
https://www.facebook.com/chihiro.ito.1069/posts/5349264611779789
===============================
新著『非戦の誓い』が完成!
……
今日はまた、今年に入ってから手掛けていた新著ができあがり、刷り上がったばかりの本が手元に届きました。『非戦の誓い~「憲法9条の碑」を歩く』です。版元は都内のあけび書房で、表紙の帯には「戦争をなくす力を何に求めるべきか。ロシアのウクライナ侵略でわかった憲法9条の世界史的意義~武力で戦争は防げない」と記されています。
国内23か所の憲法9条の記念碑を訪ねてまわり、建立した人々にその思いをうかがったルポです。憲法の観点から見る日本列島探訪記のような作品に仕上がりました。読み物としても面白いと自負しています。
ページ数が多いため定価は1800円+税で、計1980円です。12年かけて歩き回った「力作」です。お読みいただければ幸いです。いつものように希望者にはサイン入りでお届けしますので、メッセージでお寄せください。送料込みで2000円でお届けします。
以下は本の「はじめに」の一部です。
・・・・・・・・・・・
記念碑といえばふつう、過去の業績を記憶に留めるために建てます。しかし、9条の碑は違う。何のために建てるかと問われれば、過去ではなく現在と未来のためです。おかしくなろうとする今の社会を正し、だれもが安心して生きることができる社会を創るために、あらためて9条を指針として明示したものです。
悲惨な戦争を経て悟った、命と平和が大切にされる社会を創る指針が憲法9条です。日本だけでなく世界に通じます。現在だけでなく未来を照らします。9条をきちんと読む機会さえない今の日本に、目に見える形にしようと石碑に憲法9条を刻んだのです。
戦後かなりの時がたち、9条が生まれた理由が忘れられようとしています。人の心や社会の空気がすさんだとき、人類の理想とは何か、人はいかに生きるべきかを考えさせてくれるのが、9条の碑です。戦争をしたくない、平和に誰もが共存できる世界でありたいという人類の理想を国家の最高法規としたことは、世界に、人類史に誇れることです。
2022年にロシアがウクライナを侵略しました。これをもって「9条で国を守れるか」と声を荒げる人が出ました。それは違います。考えてみてください。ウクライナは9条を持っていたから侵攻を許したのではありません。もしロシアに9条があったら、そもそも侵略など起きようもなかった。ここから教訓を導き出すなら、今こそ世界に9条を拡げるべきだということです。
「国を守る」と言う発想は、往々にして国境の向こうを敵国と想定しがちです。それは軍拡競争を招き、下手をすると戦争に発展します。9条の発想は、自国民だけでなく相手の国民も守ろうとします。言うならば「9条は人類を守る」のです。
各地の9条の碑をめぐり、建てた人々の思いを一つずつ知ることで、私たちは9条の精神を改めて認識し、次代を目指すエネルギーとすることができます。9条の旅に、いざ出かけましょう。
○-●-○-●新聞の書評○-●-○-●
毎日新聞の「今週の本棚」で紹介されました。
『イラク戦争を知らない君たちへ』=イラク戦争の検証を求めるネットワーク編
https://mainichi.jp/articles/20220409/ddm/015/070/005000c
『農村医療から世界を診る 良いケアのために』=色平哲郎・著
https://mainichi.jp/articles/20220319/ddm/015/070/027000c
【4月新刊】
■伊藤千尋/著
『非戦の誓い 「憲法9条の碑」を歩く』
定価1980円(税込み)
46版 272ページ
ISBN978-4-87154-211-1 C3031
https://akebishobo.com/products/article9
■チームふくろう/編
『どうぶつ村のせんきょ』
定価1100円(本体1000円+税10%)
A5版 28ページ
ISBN978-4-87154-210-4 c8731
https://akebishobo.com/products/teamowl
■児玉 勇二、梓澤 和幸、内山 新吾/編
『市民と野党の共闘 未完の課題と希望』
定価1720円(税込み)
46判 244ページ
ISBN978-4-87154-208-1 C3031
https://akebishobo.com/products/politics2
■わたクリニック/編
『私の人生とんとん拍子』
定価1540円(税込み)
46判並製 134ページ
ISBN 978-4-87154-209-8 C0047
https://akebishobo.com/products/wata
■琴天音/著
『体内時計にも個性があります』
定価 1760円(税込み)
46判 212ページ
ISBN978-4-87154-203-6 C2047
https://akebishobo.com/products/bodyclock
【3月新刊】
■イラク戦争の検証を求めるネットワーク編
『イラク戦争を知らないキミたちへ』
定価1760円(税込み)
46判 226ページ
ISBN 978-4-87154-207-4 C3031
https://akebishobo.com/products/iraq
■一ノ瀬正樹、児玉一八、小波秀雄、髙野徹、高橋久仁子、ナカイサヤカ、名取宏/著
『科学リテラシーを磨くための7つの話―新型コロナからがん、放射線まで』
定価 1980円(税込み)
A5判 184ページ
ISBN978-4-87154-204-3 C3040
https://akebishobo.com/products/literacy
■堀有伸/著
『「ナルシシズム」から考える日本の近代と現在』
定価 1540円(税込み)
46判 156ページ
ISBN 978-4-87154-205-0 C3036
https://akebishobo.com/products/narcissism
■冨田宏治/著
『維新政治の本質 組織化されたポピュリズムの虚像と実像』
定価1760円(税込み)
46判 204ページ
ISBN978-4-87154-206-7 C3031
https://akebishobo.com/products/restoration
===================================================
■転送転載歓迎
■ご利用のメールソフトの設定上、URLが改行されて届く場合があります。そ
の場合は、お手数ですが、修正のうえアクセスしてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[発行]
あけび書房株式会社
E-mail: info@akebishobo.co.jp
〒120-0015 東京都足立区足立1-10-9-703
TEL 03-5888-4142 FAX03-5888-4448
ホームページ、SNS一覧 https://linktr.ee/akebishobo
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メールアドレス変更、配信停止はこちらから
https://akebishobo.com/mailmagazine