著者略歴
著者略歴
一ノ瀬 正樹 (いちのせ まさき)
1957年茨城県土浦市生まれ。ルーツは福島県会津。土浦第一高等学校卒業、東京大学文学部卒業、東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。東洋大学専任講師・助教授、東京大学助教授・教授を歴任。現在は東京大学名誉教授、武蔵野大学人間科学部教授。英国オックスフォード大学名誉フェロウ。日本哲学会会長。和辻哲郎文化賞、中村元賞、農業農村工学会賞著作賞を受賞。専門は哲学・倫理学。因果論、パーソン概念、確率と曖昧性、音楽と認識、死刑論、動物倫理などを研究。
著書:単著に『原因と理由の迷宮』(勁草書房)、『死の所有』(東京大学出版会)、『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店)、『放射能問題に立ち向かう哲学』(筑摩選書)、『いのちとリスクの哲学』(MYU)など。論文として‘Normativity, probability, and meta-vagueness’ (Synthese 194:10)などがある。
児玉 一八(こだま かずや)
1960年福井県武生市生まれ。1980年金沢大学理学部化学科在学中に第1種放射線取扱主任者免状を取得。1984年金沢大学大学院理学研究科修士課程修了、1988年金沢大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士、理学修士。専攻は生物化学、分子生物学。現在、核・エネルギー問題情報センター理事。
著書:単著に『活断層上の欠陥原子炉 志賀原発』(東洋書店)、『身近にあふれる「放射線」が3時間でわかる本』(明日香出版社)、共著に『放射線被曝の理科・社会』(かもがわ出版)、『しあわせになるための「福島差別」論』(同)、『福島第一原発事故10年の再検証』(あけび書房)、『福島の甲状腺検査と過剰診断』(同)など。
小波 秀雄(こなみ ひでお)
1951年宮崎県高崎町(現都城市)生まれ。1969年東北大学理学部化学科入学、理学研究科博士前期課程修了。予備校講師を経て同後期課程編入学。1987年東北大学理学部助手就任、その後助教授、国立宮城高等工業専門学校教授、京都女子大学現代社会学部教授を歴任後、2016年春退職。理学博士。専攻は高分子化学、色素の分光学、統計学、情報教育。
著書:単著に『人間と社会を理解するための統計学』(櫂歌書房)、『楽しいプログラミング : オブジェクト指向言語Rubyを使って:増補改訂板』(インプレスR&D)、『水素がわかる本』(工業調査会)など。学術論文多数。
髙野 徹(たかの とおる)
高校まで佐渡島で育つ。東京大学理学部天文学科卒業後、大阪大学医学部に学士入学、同大学院修了。医学博士。大阪大学講師を経て現りんくう総合医療センター甲状腺センター長兼大阪大学特任講師。専門は甲状腺がんの分子病理学。2000年に従来の多段階発がん説に変わる甲状腺がんの発がん理論として芽細胞発がん説を提唱。現在この説は、甲状腺がんにおける早期診断・早期治療が過剰診断の弊害をもたらすことを最初に予見したものとして国際的に広く知られている。日本甲状腺学会甲状腺専門医、日本甲状腺学会七條賞受賞。2019年よりヨーロッパ甲状腺学会小児甲状腺腫瘍診療ガイドライン作成委員。
著書:共著として『福島の甲状腺検査と過剰診断』(あけび書房)。
高橋 久仁子(たかはし くにこ)
1949年長野県生まれ、東京で育つ。1972年日本女子大学家政学部食物学科卒業、1982年東北大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。1988年群馬大学教育学部助教授、1996年同大学教授を経て2014年から同大学名誉教授。大学では食生活教育を担当。現在、「食品の広告問題研究会」主宰。
著書:単著に『「健康食品」ウソ・ホント』(講談社)、『フードファディズム:メディアに惑わされない食生活』(中央法規出版)、『「食べもの情報」ウソ・ホント』(講談社)など。氾濫する健康関連食情報をフードファディズムの視点で読み解くことの必要性を提唱している。
ナカイ サヤカ(なかい さやか)
1959年父の転勤先の兵庫県相生市生まれ。1982年筑波大学大人文学類卒、1985年慶応義塾大学文学研究科修士課程修了、文学修士(民族・考古学専攻)。歴史考古学(中近世)発掘調査員を経て、現在、翻訳業、ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)運営委員、サイエンスカフェえるかふぇ主催。
著書:訳書に『反ワクチン運動の真実 死に至る選択』(ポール・オフィット、地人書館)など。共著に『陰謀論はどこまで真実か増補版』(文芸社)、『謎解き古代文明』(彩図社)、『超能力事件クロニクル』(同)、絵本『もふもふライリーと小さなエリザベス』(サウザンブックス)など。
名取 宏(なとり ひろむ)
内科医。医学博士。医学部を卒業後、大学院、大学病院勤務などを経て、現在は福岡県の市中病院に勤務。
著書:単著に『「ニセ医学」に騙されないために』(内外出版社)、『医師が教える 最善の健康法』(同)。ブログやTwitterでも情報発信。