第59号
「あけび通信」第59号をお届けいたします。
○-●-○-●【新刊ご案内】一ノ瀬正樹、児玉一八、小波秀雄、髙野徹、高橋久仁子、ナカイサヤカ、名取宏 著
『科学リテラシーを磨くための7つの話―新型コロナからがん、放射線まで』○-●-○-●
定価 1980円(税込み)
ISBN978-4-87154-204-3 C3040
A5判 184ページ
3月3日発売
小社に直接注文いただければ2月21日より送料無料でお届けできます。
https://akebishobo.com/product/restoration
新型コロナをめぐるニセ医学、陰謀論、フードファディズム、便乗商法について行政や政治家の問題について触れつつ、
そうした怪しい情報に惑わさないセンス、
またそれらを信じてしまった人たちにどのようにコミュニケーションすることが大事なのかなど、
各専門家に書いていただいています。
また、11年目の3.11が近づいていますのであらためて放射能をめぐって、
避難のリスク・予防原則の問題、処理水排出問題、甲状腺検査の過剰診断について取り上げています。
いまさら放射能の話なんてコロナのことがあるので忘れ去られている頃だろうと思っていましたが、
いまだに甲状腺がん「多発見」について差別・偏見を生みかねない問題が起きたりしていますし、
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20220203-682932.php
ALPS処理水の海洋排出の是非をめぐる対立があり、
そもそも原発の是非を考えるうえでも健康被害の甚大さは震災関連死の多さ、
つまり、原発事故から避難した結果として大量の死者が出たということの考察は、
今でもなおされてしかるべきことでしょう。
とくに、『福島の甲状腺検査と過剰診断 子どもたちのために何ができるか』
https://akebishobo.com/product/fukushima-3
に続いて、いまだに過剰診断を認めず検査の中止ないし抜本的見直しがされない現状について、
髙野さんに「過剰診断のメカニズム―「思い込み」と「責任回避」で歪められる科学」と題してあらためて書いていただいています。
あけび書房は左派リベラルに親和的な本を出しているのに、
なぜ放射能の問題では左派リベラルに批判的な本を出すのかと疑問を抱く人たちがいるかもしれませんが、
それは左派リベラルには放射能の問題でミスリードしまくっている傾向があるからです。
科学的見識をきっちりおさえて人権問題として正しい問題提起を本来なら左派リベラルこそがすべきなのに、
逆に政治的には右派や原発容認派にお株をとられて墓穴を掘っている状況をなんとか転換したいのです。
なによりも過剰診断で実害が与えられている福島の子どもたちの人権を守る必要性に、
そろそろ気づいてもらいたいものです。
あけび書房代表 岡林信一
【3月3日発売予定新刊】
■冨田宏治/著『維新政治の本質 組織化されたポピュリズムの虚像と実像』
定価1760円(税込み)
46判 204ページ
ISBN978-4-87154-206-7 C3031
https://akebishobo.com/product/restoration
■琴天音/著『体内時計にも個体差があります』
定価 1760円(税込み)
46判 212ページ
ISBN978-4-87154-203-6 C2047
3月3日発売予定
小社に直接注文いただけます。
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【好評発売中】
■色平哲郎/著『農村医療から世界を診る 良いケアのために』
https://akebishobo.com/product/ruralmedicine
定価 2200円(税込み)
46判 378ページ
ISBN:978-4-87154-202-9