自分らしい終末や葬儀の生前準備

著者・編者源 淳子/著

―「生老病死」を考える
あなたはご家族やご自身の納得できる終末や葬儀の在り方を考えたことがありますか? 法外な葬儀代、戒名料、墓代などに多くの人が後悔しています。ではどうしたらいいのか? 浄土真宗本願寺派の寺に生まれ、得度により僧籍を持ち、仏教学、フェミニズムの研究者でもある筆者が、事例を挙げながら、葬儀のさまざまな仕方など分かりやすく記します。そもそも戒名とは何か、喪中ハガキに意味はあるのか、友引ってなんだ、など目からウロコです。「葬儀・墓・仏壇に関してあらかじめ用意しておくチェックポイント」も役に立ちます。

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 B6判/205頁
ISBN 978-4-87154-156-5

目次

はじめに

1章 「病」をどのように捉えるのか

生老病死
つれあいの発病
闘病生活の傍らの者として
ヘルパーを頼んではみたが
駅がみえる病室

2章 「死」をどのように考えるのか

だれもが迎える死
「孤独死」ということ
死の話ができた子どものころ
つれあいの死
つれあいの死の直後
死者に対して何ができるのか
逝く人との別れ
逝く人の和解―自分自身との和解
逝く人の和解―家族・友人との和解
逝く人の和解―神や宇宙との和解

3章 お葬式を考える

「天国の〇〇さん」「天国から見守ってほしい」ってどういう意味?
葬儀社の選択
葬儀社との打ち合わせ
病院や自宅から葬儀会場へ(病院から自宅へ)
看護師さんもいろいろです
遺体は葬儀会場へ
わたしは「おかあさん」ではない
遺体の安置場所
葬儀の見積書
死亡届と死亡診断書
家族葬とは名ばかり
藤岡有希子さんの夫の葬儀
真の家族葬をするには
山野映子さんの夫の家族葬
山野さんの夫の事務的な処理
位牌の値段
直葬
島桃子さんの両親の直葬
つれあいの直葬
焼香の順序

4章 戒名(法名)を考える

戒名(法名)とは
戒名(法名)の歴史―近世まで
戒名(法名)の歴史―近代
戒名(法名)の歴史―戦後
戒名(法名)をどうするのか
友引
死の穢れ
服忌令
喪中ハガキ

5章 遺骨はどこへ

引き取り手のない遺骨
遺骨収集ということ

6章 お墓を考える

火葬場
藤岡有希子さんの夫のお墓
山野映子さんの夫のお墓
島桃子さんの両親のお墓
「千の風になって」の思い
現代の墓事情

7章 看護に必要なこととは

家をあけなければならないとき
つれあいがお世話になった友人
ひとりでしなければならないこと

8章 わたしの死後をどうしてほしいのか

友人が語る自己の死後のこと
わたし自身の死後を考えると

あとがき
あらかじめ準備しておくチェックポイント

葬儀に関してあらかじめ準備しておくチェックポイント
墓・仏壇に関してあらかじめ準備しておくチェックポイント


あとがき

著者略歴

源 淳子(みなもと じゅんこ)

1947年、島根県奥出雲町の浄土真宗本願寺派の寺に生まれる。
龍谷大学大学院修士課程修了、大谷大学大学院博士課程満期退学。
得度により僧籍を持つ。
専門は仏教、フェミニズム。仏教をはじめ日本の宗教における女性差別などを中心に研究を続ける。関西大学、近畿大学などの非常勤講師を長く勤め、現在は、関西大学人権問題研究室委嘱研究員、世界人権問題研究センター客員研究員。

【単著】
『鎌倉浄土教と女性』(永田文昌堂、1981年)、『仏教と性』(三一書房、1996年)、『フェミニズムが問う仏教』(三一書房、1996年)、『フェミニズムが問う王権と仏教』(三一書房、1998年)、『「母」たちの戦争と平和』(三一書房、2008年)

【編著】
『「女人禁制」Q&A』(解放出版社、2005年)

【共著】
『女性と東西思想』(勁草書房、1985年)、『性差別する仏教』(法蔵館、1990年)、『日本的セクシュアリティ』(法蔵館、1991年)、『解体する仏教』(大東出版社、1994年)、『加害の精神構造と戦後責任』(緑風出版、2000年)、『現代の「女人禁制」』(解放出版社、2011年)、など
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