『福島第一原発事故10年の再検証―原子力政策を批判し続けた科学者がメスを入れる』

著者・編者岩井孝、児玉一八、舘野淳、野口邦和/著

チェルノブイリ事故以前から過酷事故と放射線被曝のリスクを問い続けた専門家が、健康被害、避難、廃炉、廃棄物処理など残された課題を解明する。

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著者の野口さんの論考が、「ウェブ論座」に掲載されています。
福島からは「逃げる勇気」が必要だったか
『美味しんぼ』「福島の真実」編に見るデマ・偏見・差別
(野口邦和 元日本大学准教授・元福島大学客員教授)
https://webronza.asahi.com/national/articles/2021030500006.html

著者・児玉一八さんの論考が「ウェブ論座」に掲載され、
 本書が参考文献として紹介されています。

「トリチウムと水の理科・社会」
 児玉一八 核・エネルギー問題情報センター理事
 上 https://webronza.asahi.com/national/articles/2021050600008.html
 中 https://webronza.asahi.com/national/articles/2021050700003.html
 下 https://webronza.asahi.com/national/articles/2021050700004.html

 

 

3月4日に開催された毎日メディアカフェ『福島第一原発事故10年の再検証』出版記念シンポジウムの記事が、毎日新聞に掲載されました。

●毎日メディアカフェ
東日本大震災 福島第1原発事故を再検証 オンラインで専門家4人が講演 /東京
* 東京 毎日新聞 2021/3/12

https://mainichi.jp/articles/20210312/ddl/k13/040/019000c

開会あいさつと進行案内

舘野淳さん報告「放射能災害とコロナ禍の科学論

 野口邦和さん報告「放射線(能)に関連する流言飛語を振り返る」

児玉一八さん報告「スクリーニングによる甲状腺がん『多発見』と過剰診断問題」

岩井孝さん報告「廃炉、放射性廃棄物、使用済燃料はどうするか」

質疑・応答

 

 

市民社会フォーラム学習会「福島第一原発事故10年の再検証―原子力政策を批判し続けた科学者がメスを入れる―」(2020年3月13日)の動画と資料を掲載しています。

舘野淳さん報告「シビアアクシデントの危険はなくなったのか」

 児玉一八さん報告「事故後の原子力防災対策にも実効性はない」

 岩井孝さん報告「廃炉、放射性廃棄物、使用済燃料はどうするのか」

野口邦和さん報告「ALPS処理水の取り扱いをめぐる議論を進めるために」

池田香代子さん、小波秀雄さんを交えた討論・質疑

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 A5判/168ページ
ISBN 978‐4-87154-185-5

目次

はじめに




第1章 福島第一原発事故から10 年 ―事故機と被災地はどうなっているか

1.福島第一原発事故はなぜ起こったか

―何が分かり、何が分かっていないのか……舘野 淳

2.どの放射性核種がどれだけ放出されたか……野口邦和

3.福島県民の外部被曝と内部被曝の状況……野口邦和

4.事故による健康被害はどうだったか……児玉一八



第2章 立ちはだかるさまざまな問題 ―どう解決すればいいのか

1.福島第一原発事故機の廃炉はどうすればいいのか……岩井 孝

2.原発敷地内の大量の処理水-トリチウムとは何か、現状はどうか、どうしたらいいのか……野口邦和

3.避難指示と年20mSv 基準をめぐって……野口邦和

4.スクリーニングによる甲状腺がん「多発見」と過剰診断問題……児玉一八



第3章 これからどうする原子力発電

1.シビアアクシデントの危険はなくなったのか……舘野 淳

2.廃炉、放射性廃棄物、使用済燃料はどうするのか……岩井 孝

3.破綻した核燃料サイクルは即刻やめるべき……岩井 孝

4.プルサーマル使用済燃料は直接処分に

―プルトニウムの高次化とはどういうことか……岩井 孝

5.事故後の原子力防災対策にも実効性はない……児玉一八



第4章 科学的な土俵を共有して、公正・公平な議論を

1.放射能災害とコロナ禍の科学論……舘野 淳

2.放射線(能)に関連する流言飛語をふり返る……野口邦和

3.放射線被曝と健康への影響をどう考えるか……児玉一八



あとがき

推薦

安斎育郎(立命館大学名誉教授)

常々訴えている「事態を侮らず、過度に恐れず、理性的に向き合う」を地で行く本です。心から推薦します。



池田香代子(ドイツ文学翻訳家・社会活動家)

市民のための最新の専門知が、まんべんなく展開されている。実りある議論を成り立たせるために、私たちはもうひと頑張り勉強しなければ。



伊東達也(原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員)

4人の著者には大切な共通点があります。3.11前から原発の危険性を訴えていたことと、科学者として住民と行動を共にしてきたことです。



齋藤紀(福島医療生活協同組合理事長、わたり病院医師)

本書は福島第一原発事故という新たな構造物の国民にための解剖書であり、取扱説明書である。

著者略歴

著者紹介
岩井 孝(いわい たかし)
1956 年千葉県香取郡東庄町生まれ。1979 年京都大学工学部原子核工学科卒業、1981 年京都大学大学
院工学研究科修士課程修了。専攻は原子核工学。1981 年日本原子力研究所入所。主に高速増殖炉用プル
トニウム燃料の研究に従事。統合により改称された日本原子力研究開発機構を 2015 年に退職。現在、
日本科学者会議原子力問題研究委員会委員長。
著書:共著として、『どうするプルトニウム』(リベルタ出版、2007 年)。

児玉 一八(こだま かずや)
1960 年福井県武生市生まれ。1980 年金沢大学理学部化学科在学中に第1種放射線取扱主任者免状を取
得。1984 年金沢大学大学院理学研究科修士課程修了、1988 年金沢大学大学院医学研究科博士課程修
了。医学博士、理学修士。専攻は生物化学、分子生物学。現在、核・エネルギー問題情報センター理
事、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員。著書:単著として、『活断層上の欠陥原子炉 志賀
原発―はたして福島の事故は特別か』(東洋書店、2013 年)、『身近にあふれる「放射線」が3時間でわ
かる本』(明日香出版社、2020 年)。共著として、『放射線被曝の理科・社会』(かもがわ出版、2014
年)、『しあわせになるための「福島差別」論』(同、2018 年)、『福島事故後の原発の論点』(本の泉社、
2019 年)など。

舘野 淳(たての じゅん)
1936 年旧奉天市生まれ。1959 年東京大学工学部応用化学科卒業。工学博士。日本原子力研究所員を経
て、1997 年から中央大学商学部教授。2007 年中央大学退職。現在、核・エネルギー問題情報センター
事務局長。著書:単著として、『廃炉時代が始まった』(朝日新聞社、2000 年、リーダーズノート社、
2011 年)、『シビアアクシデントの脅威』(東洋書店、2012 年)。共著として、『地球をまわる放射能―核
燃料サイクルと原発』(大月書店、198 年)、『Q&Aプルトニウム』(リベルタ出版、1994 年)、『動燃、
核燃、2000 年』(同、1998 年)『徹底解明東海村臨界事故』(新日本出版社、2000 年)、『これでいいのか
福島原発報道』(あけび書房、2011 年)、『原発より危険な六ケ所再処理工場』(本の泉社、2017 年)、
『原発再稼働適合性審査を批判する』(同、2019 年)。

野口 邦和(のぐち くにかず)
1952 年千葉県佐原市(現在、香取市)生まれ。1975 年東京教育大学理学部化学科卒業、1977 年同大学
大学院理学研究科修士課程修了。理学博士。専攻は放射化学、放射線防護学、環境放射線学。1977 年日
本大学助手、准教授を経て 2018 年定年退職。前福島大学客員教授。日本大学歯学部放射線施設の選任
主任者 24 年。現在、本宮市放射線健康リスク管理アドバイザー、原水爆禁止世界大会運営委員会共同
代表。著書:単著として、『山と空と放射線』(リベルタ出版、1996 年)、『放射能事件ファイル』(新日
本出版社、1998 年)、『放射能のはなし』(同、2011 年)など。共著として、『放射線被曝の理科・社
会』(かもがわ出版、2014 年)、『しあわせになるための「福島差別」論』(同、2018 年)など。
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