間違いだらけの靖国論議

著者・編者三土明笑

靖国問題は今、鳴りを潜めた休火山のような状態だ。
靖国問題と言えば、ふたことめには「中国が……」とか「韓国が……」とか言い出すのが、通り相場になってしまっている。
こうしたありがちな定型化した俗論についてQ&A形式で問いに答える中で、歴史資料をもとに本当の論点がどこにあるかをあぶり出す。

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 46判 290ページ
ISBN 978-4-87154-232-6

目次

はじめに
序章 ある私立学校の不毛な制服論争
 第1部 靖国問題Q&A
  Q1 靖国問題は1985年に始まったのか?
  Q2 A級戦犯を分祀すれば靖国問題は解決するのか?
  Q3 合祀、分祀という言葉の意味は?
  Q4 「昭和天皇のご遺志」が大切か?
  Q5 戦犯合祀は国の法律がそれを認めたからか?
  Q6 A級戦犯は国会決議で名誉回復されているか?
  Q7 靖国神社は国民的な心のよりどころだったか?
  Q8 靖国神社が宗教として扱われるのは不自然なあり方か?
  Q9 靖国神社を特殊法人に改組すれば問題は解決するか?
  Q10 「無名戦士の墓」の日本版が靖国神社なのか?
  Q11 日本の野党政治家が中国に入れ知恵をしたのが問題の発端か?
  Q12 靖国問題は日中両国間の信義の問題か?
  Q13 ビッテル神父が靖国神社を救ったのか?
  Q14 マッカーサーは太平洋戦争を日本の自衛戦争だったと言ったか?
  Q15 中国の抗議はウェストファリア条約の精神を踏みにじったものか?
 第2部 キーポイントはここにある
  第1章 戦後改革の隠された真実
  第2章 論点の矮小化と議論の迷走
  第3章 今こそ憲法20条を
 凡例に挙げた以外の引用・参照文献
 おわりに

著者略歴

三土明笑(みつちあけみ)
1949年2月16日 東京都港区に生まれる。
1977年4月~1982年3月 神戸大学大学院経済学研究科に学ぶ。
1982年4月~2000年3月 愛媛大学法文学部教員(1990年1月以降は教授)。
1990年1月 経済学博士(神戸大学)。
2000年4月~2014年3月 東京理科大学理学部第一部教養学科教授。

著書
現在の通称である「三土明笑」名では2作のみだが、戸籍名では『靖国問題の原点』(日本評論社、2005年)ほか多数の著作あり。筆名秦野純一で執筆した小説『しろがねの雲―新・補陀洛渡海記』(潮出版社)は第14回潮賞小説部門受賞。同じ筆名でノンフィクション『椿の咲く日まで―骨髄バンクと土佐清水の仲間たち』(日本評論社)も執筆している。
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