やさぐれ人生奮戦記―リストラ中年、再度の奮戦記

著者・編者高木喜久雄/著

大手音響メーカーで労働運動に邁進。しかし50歳でリストラ退社。その後、猛勉強して庭師に。70歳を超えた現在は、里山ボランティア、絵本・紙芝居読み語りボランティアなどで東奔西走。オオスズメバチに刺され、生死をさまよったことも。「やさぐれ、なり損ない人生」と自称するが、実に潔い人生。元気満載の一冊。
著者は本書「はじめに」でこう記しています。
「私の歩いてきた人生。それは、何度も目指していたことになり損なった〝なり損ない人生〟と言ってもいいであろう。その〝なり損ない〟を乗り越えてきた、まさに、やさぐれた人生の記録でもある」

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 四六判/384頁
ISBN 978-4-87154-173-2

目次

はじめに

1章● 報道カメラマン目指して、失敗 ―パイオニアへ入社。そして、庭師に。今はボランティア活動三昧の老後

目標は報道カメラマン/分不相応なカメラを買ってもらった
空港反対の農民撮影にひたすら通う
新聞会で原稿も書き、編集作業も
毎日新聞社を受験するも、失敗/パイオニア宣伝部入社
語学大嫌い人間が海外宣伝担当へ/カメラマンの助手役
校正、恐るべし/後ろを向いて涙を拭く印刷会社の営業マン
“日通〟という渾名を付けられた/貿易部への異動を断る
マニアマインドはカメラもオーディオも同じさ
労働組合の役員になる/専従の組合役員(機関紙部長)になる
議場、騒然として聞こえず/カタログにアジ文??
職場復帰。カメラマンの真似事も/義によって助っ人を申し出る
パイオニアにおける第2の人生が始まる/空からモーツアルトが降ってくる
72時間耐久イベント/ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン
身体で聴こう音楽会
AVメーカーになったものの、映像のことなんか分からない
全国を駆け巡るキャンペーンイベント/元応援団長の部長
エレクトロニクスショーのPR委員長/目指せ、パリダカ
パリダカ目指して、自動車教習所へ通う/カメラマンの夢、ついに実現
「晴耕雨読」を夢見て/パイオニアに大リストラの激震が走る
職業訓練校の造園科へ/再就職は松戸最悪の造園会社だった
会社の方針に反発し続けた/一人の庭師として再スタート
併せて、森林ボランティア活動へ/夜の運転が怖くなって、庭師廃業宣言
「死ぬまで一生禁酒」の死刑判決を受ける
オタマジャクシや~いと探し回る
読み語り、紙芝居とボランティアの世界
ボランティアに明け暮れる毎日。老後の私の青春

2章● 共働きは辛いよ ―3人の子どもの出産にはすべて立ちあえず…。ごめんなさい…

初めての子どもが生まれる
お腹をすかして泣き続ける赤ちゃんになす術なし
共働きは辛いよ/真夜中の酔っ払い客

3章● やさぐれ人生エピソード あれこれ ―皆さま方には、とんでもないご迷惑をかけっぱなしの人生ですが…

ピーポー、ピーポーを聴きながら気を失う/割り箸16ビート
線路へ転落/鉄鍋事件/スシ詰め電車の中でオエッ~!
自動車教習所で教習車を降ろされた/連れ込みホテルによく宿泊
目が覚めると〝きっつあん〟宅
なんでも徹底的にやらねば気が済まない
ものの考え方や思想・信条のベースはキリスト教
釣りキチにもなって
ナレーターやコンパニオンの結婚式に出た
泥棒にやられること6回

4章● オタマジャクシ・カエル狂騒曲 ―ただひたすらに、オタマジャクシとカエルを探して回る日々

オタマジャクシが消えた/オタマジャクシや~~い
やっと、オタマジャクシに出会った
船橋へオタマジャクシの探索に行った
鯉とオタマジャクシ/俺もオタマジャクシの仲間入り!?
小さな、小さなオタマジャクシ/福島県でモリアオガエルの卵塊
6月も中旬になった/6月も中旬になったとは言うけれど…
心寂しくなる、元里山風景/もう、お手上げ!
あの賑やかさは何だったのか
時季外れだったか? 寄せられた資料に感謝
田んぼに跳ねるカエル。だけど…/船橋にもカエル探索に行ってみた
カエルの卵塊数は例年の8割/消えていくカエル
カエル探索ツアーの一日になっちゃった/稲の穂が出てきた
市川自然博物館学芸員から意見をいただいた
ウジャウジャいたオタマジャクシはどこへ?
カエルの勉強に向けて一歩/いったい、どこで暮らしているんだろう
今日もダメだった/10月になってもオタマジャクシはいる
北方遊水地でもオタマジャクシは見られなかった
しんやまの森でヒキガエル/今年最後?の探索
珍しいカエルとそれを餌とするトキ
やっぱり、それなりの本が見つかってきた
今年もオタマジャクシ探索が始まるぞ~!
我孫子の谷津ミュージアムへ行った
レーザーディスクのなれの果て/今年も前途多難そうだな~~
アカガエルの卵塊2つ/俺には変な先入観ができつつある
アカガエルはもうオタマジャクシになったとか
やっと春が近づいた?/北方遊水池にアカガエルのオタマジャクシ
北方遊水池についての返事が来た
21世紀の森と広場野草園でも、根木内歴史公園でもヒキガエルの卵
市川でカエルの勉強会
谷津ミュージアムの素敵な女性リーダーに出会った
何のオタマジャクシか分からないよ~
谷津ミュージアムのリーダーからの返事
オタマジャクシがいなくなるわけだ/デッケ~! ウシガエル
ヒキガエルのオタマジャクシがいなくなった
小さな、小さなヒキガエル/また、オタマジャクシの仲間入り
久しぶりのカエル探索/今年のカエル探索は終わりか?
ニホンアカガエルの産卵場としての江戸川/珍しいカエル?
アカガエルは鮎と並ぶめでたいお供え物だったって
初めからずっこけた、今年のオタマジャクシ探索
これじゃあ、オタマジャクシがいるわけないよなあ~
ウシガエルも鳴かない北方遊水池
北方遊水池。アカガエルの卵が半分しかなかったとか
やっぱり、アカガエルは少ない?
江戸川のアカガエルの産卵場を訪ねる
えっ!? そんなにカエルが減ってるの?
秋山の森。今年はカエルが卵を産まない?
読み語りの持つ深い意味と力
久しぶりにウシガエルの鳴き声を聞いた
冬眠中のカエルを起こした?/カエル大明神

5章● 死を乗り越え、スズメバチ伝導師へ ―私は数えきれないほどハチに刺された。生死の境をさまよったことも…

スズメバチに初めて刺された/決闘!! スズメバチ
スズメバチトラップ/決闘! オオスズメバチ その1
決闘! オオスズメバチ その2
決闘、オオスズメバチ。何ともお粗末な結末
改めてハチについて考える/武闘派のハチ刺され
再び、生死をさまよう
ザ・ドキュメント アナフィラキシーショック
死なんて怖くない
やっぱり、119番通報ではトラブっていたんだって
気力の沸かない日々が過ぎていく
俺がやるしかない? スズメバチ対策マニュアル作り
デッケ~! スズメバチの巣!!/喉は良くなってはきたが…?
森の紙芝居に向けて。まともに練習もできないよ~
あれから、もう2か月も経ってしまったが…
何とかかんとか、森の紙芝居復活
ボランティアって難しいものなんだなあ~
里やま応援団発足以来最大の講習会で講師を務めた
私の講演「スズメバチから生命を守るために」
今年は異常にハチが多いし、時季も早い
森と里やま活動に生命を懸ける?/また、オオスズメバチと対決

6章● 老後の青春レポート ―『リストラ中年奮戦記』出版後のレポートの中からいろいろ…

本の現物が届いて、大興奮続く/図書館は冷たかった
木育・森育楽会で発表
小さな児と大きな児が同じチャレンジをするSTG
見ごたえあり、12本ののぼり。珍しい苗木に人気
ショック。あまりにも情けない!!
えっ!? 平積み。しかも3冊も/紙芝居。5つも口演した
嬉しい誉め言葉をもらった/ちょっと不満の残ったイベント
『はだしのゲン』の練習を始めた
難しいよう!! 『はだしのゲン』
学童クラブで紙芝居
俺はそもそもカメラマンになりえなかったのかなあ~!
子どもたちがノコギリにチャレンジ
竹細工イベントは子どもたちに喜んでもらえたらしい
イベントのあり方を考えさせられた/昔のスタッフと食事会
保育園児から〝ノコギリやりたい!〟の声
〝終活〟も今年の目標に加えるか?
感謝! 感謝! 嬉しい松井さんからのメール
名村さんにも感謝! 感謝!
ン!? なんでこんなに辛いの?
今年度最後の読み語りをめぐって…
淡々と過ぎていく日々をいかに乗り越えるか?
スズメバチ事件の後遺症も解決か
里やま応援団の将来が心配になってきた
これも泥棒したことになるのかなあ~?
久しぶりに大子の家に行って、考える
戸定が丘歴史公園と斎田造園をめぐるトラブルから再発見
オープンフォレストが始まった
里やま活動まで嫌になってくる。考え過ぎか?
結構忙しい毎日なのかな?/また、カミさんがいなくなった
〝木を診る、木を知る〟の学習会に向けて
講演内容の再確認のためにひたすら歩く
久しぶりに庭師らしい仕事をした/植物園まで行ったけど…
いろいろ考えさせられた今年の年賀状
感激して泣いたと言ってくれた読み語り
パイオニアの臨時株主総会の招集状が来た
新たなる幸せの感じ方?


あとがき

著者略歴

高木 喜久雄(たかぎ きくお)

1946年生まれ。名古屋市出身。愛知県立旭丘高校、千葉大学工学部写真工学科卒業。
1969年、パイオニア株式会社入社。宣伝部で、カタログ・広告・CMなどの制作、イベントプロデューサーとして宣伝業務一筋。20歳代後半はパイオニア労働組合の役員として、本社・販売支部委員長、専従の中央執行委員・機関紙部長、広報部長などを歴任。
1996年9月末、希望退職のリストラでパイオニアを退職(50歳の誕生日1か月前)。
1997年、千葉県立芝山高等技術専門校造園2科終了。松戸市内の造園会社に就職。2年半勤務。退職後、庭師として自営。2012年2月、廃業宣言。
2003~4年、松戸里やまボランティア入門講座を受講。受講生で松戸里やま応援団を立ち上げる。それ以降、毎年入門講座を開き、スタッフ、講師などを務めている。2015年にはちば里山センターの理事に就任。
2012年、小学校での読み語りボランティアをスタート。続いて紙芝居も始める。里やまボランティアと読み語り・紙芝居が老後の活動の2本柱となる。
2016年9月に『リストラ中年奮戦記』(あけび書房)を出版。
価格 ¥2,420
(本体価格:¥2200)
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