福祉が人を生かすとき

著者・編者建石一郎 著

-「落ちこぼれ」たちの勉強会-
真のヒューマニズムがここにある!
俺だって、高校に行きたい!「つっぱり」「落ちこぼれ」の彼らがそう叫んだとき、貧困からの自立をめざすドラマが始まった。
国の福祉切り捨て・弱者いじめが進むいま、福祉の原点を守り続ける福祉従事者たちがいる。


※全国学校図書館協議会選定図書。

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 四六判/245頁
ISBN 4-900423-39-4

目次

まえがき
自立をめざす伸子
柿・広子の家出
父親の入院、そしてガン
高校へ行かせてやってください
学校側の協力も得られて
父が高校進学に反対?
おばさんへ借金依頼の手紙

伸子と雪子
母さん、何で私を産んだのよ
二人で始めた勉強会
ヤクザものと言われた父の葬儀
伸子は合格、雪子は不合格
入学金を使ってしまった母
高校にやっと入学できる伸子
高校を卒業して就職した伸子

たった一人の勉強会
かたくなな心を溶かして
あなたは合格しません!
道夫が勉強会にきた
今日子がやってきた
引き算ができた!
評判のワル-朱美
朱美は優しい子なんだよ
中学を卒業した子どもたち
シンナーに走る道夫
今日子はガラス工場へ
自立に向かって朱美がんばる
朱美はしっかり生きている

二年目の勉強会
子どもたちは待っている
明るくなった良子
いっしょに定時制に行こうよ
はげまし合う子どもたち
福祉事務所全体で取り組む
全員が合格した
生徒会役員に立候補した良子

みどりを追って
高校を中退したみどりの兄
制服を着て、彼氏のアパートへ
無気力になった母親をはげまして
今、とても幸せです
三年目の勉強会
父に暴力をふるう健次
母親がノイローゼの恒夫
大阪へ出て働く太郎

エピローグ=貧困からの自立を
低いい高校進学率
高い少年犯罪率
中卒者の就職状況
学校と福祉事務所の連携
あとがき
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