日本の福祉はこれでいいのか

著者・編者代表編集委員・真田是
日本自治体労働組合総連合、全国福祉保育労働組合、
総合社会福祉研究所 編

最前線から福祉労働を問う
臨調行革以来、日本の福祉はどのような状況に陥っているのか!? 赤ちゃんからお年よりの福祉まで、全国各地の実態を全面的に明らかにし、日本の社会福祉変革への道を提言する。研究者、ジャーナリスト、福祉従事者47名による、福祉各方面から高い評価を得た画期的集団労作。日本図書館協会、全国学校図書館協議会選定図書。

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 261頁
ISBN 4-900423-63-7

目次

序章 社会福祉拡充を勤労者みんなの課題として
社会福祉をめぐる情勢の特徴
社会福祉に現れている矛盾はどのような性質のものか
「人材確保」問題に見られること
勤労者と社会福祉

1章 福祉最前線からのリポート
民間保育園を魅力ある職場に
保育の専門家にふさわしい条件を
公立・民間と無認可との著しい格差
学校五日制を迎え「今こそ出番!」
子どもを頬ずりし、十分抱いてあげたい
「豊かさ」の底辺に生きる子どもたち
子どもたちに高校進学の実現を
懸命に生きる母子とともに
女性のかけこみ寺を守って
入所者の痛みをわが痛みとして
重症児の生命の輝きをわがものとして
最悪の運営危機にある重症児施設
障害が重く、要養護児童の入所増加
社会の被害者としての不登校児たち
増える不登校・情緒障害児の入所
「私を散歩に連れてって」の声を背に
どんな重い障害者にも発達の可能性が
作業中心から暮らしを援助する施設へ
課題山積の心身障害者福祉作業所
「働きたい」という障害者の願いとともに
大部屋雑居と費用徴収を問う
在宅福祉事業の拡大と外部委託問題
正規職員わずかの社協委託在宅福祉センター
利用者と喜怒哀楽を共にしながら
盲人ガイドヘルパー制度の充実を願って
頚肩腕障害が多発する手話通訳者
「福祉」が人を殺す時代に夜明けを求めて
子どもの最善の利益を第一次的に考える
複雑・多様な生活問題に対応できる相談所に

2章 福祉現場で働くみなさんへのメッセージ
個室化は切実な願い
「子どもが主体者」の池島寮
「楽屋」のような施設を
ボランティアの意味を自問しつつ
「寮母スマイル」のある職場
あなたは誰のためにありますか
性別分業意識からの脱出を
自らの人権と福祉利用者の人権とを
住民とともに住宅改善運動を
現場からの問題提起を
親と子の共育ちを支える施設に
社会保障運動と裁判の役割

3章 座談会――社会福祉と人権を考える
どこまで人権を保障できているか
福祉人材確保法をどう評価するか
いま、福祉労働組合の役割と課題は何か
福祉で働きはじめるあなたへのメッセージ

終章 日本の社会福祉をどう変革するか
社会福祉の理念と現実のギャップ
福祉労働者の労働条件は社会福祉の人権保障水準を規定している
社会福祉の人権保障水準を引き上げていくための課題と方向
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