ホームヘルプの公的責任を考える

著者・編者河合克義/編著

―多面的徹底解明―
民間委託などによるホームヘルプの変質を追及する!
本書は、ホームヘルプサービスの民間委託が進むなかで、その公的責任の今日的あり方を、住民の生活実態、政策の方向、地域の取り組み・運動および労働を検討することを通して、提起しようとするものである

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商品情報

発売日
サイズ・ページ数 A5判・307頁
ISBN 4-87154-006-5

目次

はじめに 河合克義
1部【理論編】生活実態とホームヘルプをめぐる課題
1章 高齢者の生活実態とホームヘルプの基本的あり方 河合克義
1 政策がつくりだす高齢者の生活像
2 今日の高齢者の生活実態-大都市における貧困と社会的孤立
3 高齢者の生活とホームヘルプの基本的あり方

2章 ホームヘルプ施策の推移と介護保険制度 小野寿彦
1 臨調行革下での政策の推移とその争点
2 介護保険とホームヘルプサービス事業
3 介護保険によるホームヘルプサービス事業の変化

3章 ホームヘルプ労働のあるべき姿と改善課題 小川栄二
1 ホームヘルプ労働の専門性と人材をめぐる政策動向
2 政策展開とホームヘルプの理念・業務・専門性への影響
3 ホームヘルプを必要とする国民の現状
4 ホームヘルプの有効性と専門性
5 介護保険導入による争点とホームヘルプ労働の課題

2部【運動編】ホームヘルプをめぐる各地の運動
その1 倉敷市の場合
民間委託化のもとでの市直営ヘルパーの固有性 原田由美子
その2 名古屋市の場合
住民の願いに応えられるヘルパーの仕事の確立 榊原友子
その3 君津市の場合
委託化を阻止し、正規職員を拒んだ私たち 南育子
その4 足立区の場合
福祉事務所配置ヘルパーの仕事をつくる 小野寿彦
その5 一関市の場合
公的ヘルパーの充実と24時間ケアの取り組み 菅野恒信
その6 世円谷区の場合
“公務員なればこそ”の意識と仕事の創造 藤間久子

3部【事例編】ホームヘルプサービスの実際を検討する ホームヘルプサービス研究会
事例1 朽ち果てた家に閉じこもる病弱な老夫婦
「金がなくなったら死ぬよ」
事例2 自己退院した高齢者が寝たきりを脱出
「入院はいやだ…」
事例3 暴力を振るう寝たきりの父を介護する娘
「姉さん、たすけて!」
事例4 複雑な家庭問題と多様なサービスの狭間で
「誰に相談すればいいの?」
事例5 ヘルパーの援助で夫喪失の危機を克服
「生きていても仕方ない」
事例6 被害意識に閉じこもる女性との信頼づくり
「水も空気も汚染されている」
事例7 不衛生ななかで頑強に孤高を守る女性
「猫と暮らしたい」
事例8 援助拒否ケースへの入口づくりの典型
アルコール依存と痴呆
事例9 命令口調でエスカレートする無理難題
安物買いと「ヒステリー」
事例10 「家のなかの野宿」から「普通の生活」へ
精神障害者に対する援助

おわりにかえて-ホームヘルプにおける公的責任とは何か 河合克義
資料 ドイツ・バイエルン州労働社会省ゾルチ氏への介護保険制度に
ついてのインタビュー
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