山本周五郎 岡場の女たち

著者・編者山本周五郎


出版社からのお知らせ

身を堕とした不幸よりも、しんじつ、まことを信じたい哀しい願いが溢れる―山本周五郎の「岡場」短編小説集。


周五郎の〝岡場所もの〟は、小島政二郎から「これほどの作品は、一人の作者が一生に何編も書けるものではない、荷風の〝娼婦もの〟を抜く」と激賞されたが、にもかかわらずそれらをまとめて収載した短篇集はこれまでなく、味わうにも種々の本を開くしかなかった。本書は、いわば〝岡場所もの〟の決定版ともいえるものになっている(「解説より」)。

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 344
ISBN 978-4-87154-298-2

目次

契りきぬ
雪と泥
夜の辛夷
ほたる放生
なんの花か薫る
しづやしづ
将監さまの細みちつゆのひぬま
【解説】しんじつ、まことを信じたい心(新船海三郎)

著者略歴

1903・6・22―1967・2・17 本名:清水 三十六。山梨県生まれ。小学校卒業後、質店の東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来する)。雑誌記者などを経て1926年「須磨寺付近」で文壇デビュー。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』「赤ひげ診療譚』『青ベか物語』など、多くの傑作を発表した。
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(本体価格:¥2000)
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