脱原発、再生可能エネルギー中心の社会へ

著者・編者和田 武/著

―福島原発事故を踏まえて、日本の未来を考える
「原子炉を止めたら電力不足」ってホント? 「原子力発電は経済的」ってホント? なぜ、日本政府やマスコミは「原発は安全だ」と言ってきたの? 地震大国日本で原発は大丈夫? 等々の素朴な疑問がパッと晴れる、目からウロコの1冊です。
「脱原発」はもはや世界の流れです。世界各国の脱原発の政策と実施の現状、そして日本での実現の道筋を分かりやすく記します。チェルノブイリ事故など放射能汚染の実態も。図表、写真なども豊富。筆者は日本環境学会会長。好評前書『環境と平和』著者

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商品情報

発売日
サイズ・ページ数 A5判/112頁
ISBN 978-4-87154-101-5

目次

はじめに

第1章 原発依存社会の危険性 ― 福島第一原発事故を踏まえて―
1 放射線、放射性物質、原子力発電
放射線/放射性物質と原子力発電
広島原爆1000発分の放射性物質蓄積/放射線による健康影響
晩発性影響/チェルノブイリ原発事故

 2 福島第一原発事故の発生とその影響
3 福島第一原発事故の本当の原因
自然災害か人災か/筆者が指摘してきたこと/地震学者たちの警告

 4 事故原因をつくり出した社会的背景
政・官・財・学の原発利権癒着/原発関連の交付金
原発建設から廃棄までの甘い汁/原子力推進政策をつくる人々
原子力政策機関や電力会社への天下り
電力会社から研究者への莫大な「寄付金」
国民を原子力支持にする宣伝・広報・教育

第2章 地球温暖化がもたらす未来危機とそれを回避する条件
1 人類生存の危機をもたらす地球温暖化
2 不可逆的で回復不可能な現象
海洋酸性化による海洋生物の危機/凍土融解の進行による温暖化加速
海洋大循環の停滞による気象激変/氷床崩壊による海面の急上昇

3 各国のエネルギー対策の動向
4 危機回避に不可欠な温室効果ガスの大幅削減
危機回避のための温室効果ガス削減
原発に依存せず、温室効果ガス削減計画に取り組んだデンマーク
ドイツの脱原発・温室効果ガス大幅削減シナリオ
欧州諸国の中長期温室効果ガス削減方針と原子力

第3章 原子力と再生可能エネルギー
1 原子力と再生可能エネルギーの特徴
資源としての特徴/生産手段の特徴

 2 住民主導の再生可能エネルギー普及
デンマークの風力発電と地域暖房
ドイツの脱原発下での温暖化対策と再生可能エネルギー発電の普及
電力買取補償制度による再生可能エネルギー発電の普及促進
再生可能エネルギーの熱・燃料利用分野での普及
農村地域を中心に全国に広がる再生可能エネルギー普及推進地域
ローデネ村の市民会社がつくった草原太陽光発電所
反原発から再生可能エネルギー100%地域づくり

第4章 日本での脱原発・再生可能エネルギー中心の持続可能な社会づくり

1 日本の温室効果ガス削減目標と現状
2 日本の再生可能エネルギー普及の現状
日本と諸外国の再生可能エネルギー利用状況

3 日本での再生可能エネルギー中心の持続可能な社会づくり
地球温暖化防止と持続可能な社会づくりを目指すエネルギーシナリオ
日本の利用可能な再生可能エネルギー資源量
日本の再生可能エネルギー発電電力買取制度案とその問題点
適切な再生可能エネルギー電力買取補償制度による飛躍的普及
再生可能エネルギー熱利用、燃料利用の推進政策
日本の市民参加による再生可能エネルギー普及
日本の自治体による再生可能エネルギー普及
地域社会の取り組みによる再生可能エネルギー普及促進
再生可能エネルギー普及促進による社会的メリット

資料 日本環境学会緊急提言(2011年4月16日)
「震災復興と脱原発温暖化対策の両立を可能にするために」


あとがき
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