目次
はじめに 中曽根院政内閣への危惧
前編 軍港・横須賀が生んだ選挙地盤と右寄り思想――出処と理念
1 政治家像
曾祖父と祖父と父の二十一光り―政治家志願
国家に殉ずるのが理想なのか―尊王攘夷
国家主義的な意識が根底に―国益優先
ポピュリズム的な発想がある―大衆扇動
政界からはスパッと引く―出処進退
2 歴史認識
日本の良き伝統、文化を守る―日本の伝統
世界に比類のない一つの文化―天皇制崇拝
戦争によって作り上げられた―日本の近代
いかなる批判があろうとも参拝する―靖国神社
3 基本理念
小さな政府が理想というけれど―国家論
いいことばかりの公約―選挙運動
何のための政治改革だったのか―小選挙区制
族議員発生の元凶なのに―企業献金
批判しながら利用する―マスコミ
4 憲法改悪
改憲慎重派が改憲論者に―憲法改悪
平和憲法を蹂躙する―自衛隊合憲化
米国の戦争に加担する―集団的自衛権
自衛隊を敬意をもって送り出す―海外派兵
本当に国民から理解されるのか―首相公選制
中編 公約だけが先行し中身が見えない――政策と施策
5 小泉政権
権力獲得のためには策を弄する―権謀術数
適材適所というけれど―派閥人事
国家主義的な制度改悪―教育問題
原発推進でますます悪化する―環境問題
6 経済政策
サッチャーイズムに酷似―自由経済
こんな借金国家に誰がした―構造改革
失業者が出てもやむをえない―規制緩和
またしても銀行へ巨額の税金投入か―不良債権処理
7 財政問題
痛みをともなう改革とは―増税論者
公共事業の総額は維持―財政配分
いずれは税率大幅アップ―消費税
無節操な財政改革論議―国債問題
8 行政改革
10年で役人を半分にする―リストラ
総裁選挙のために民営化棚上げ―郵政事業(1)
民営化で20万人減らす―郵政事業(2)
老人マル優枠の拡大にも反対―郵便貯金
本当に根本改革ができるのか―財政投融資
9 安保問題
防衛のための戦争を認める―戦争観
平和の維持には軍事力が必要―日米安保
反対するのは我がまま―米軍基地
戦争のための法律整備―有事立法
国連中心主義に不信感―国際感覚
10 社会保障
安楽死を認めるような発言―生死観
明日に生きる我慢を強いる―社会保障
患者の負担増を公言する―医療制度
高齢者の負担増を公言する―年金制度
11 都市と農村
再び乱開発がはじまる―都市政策
いまだ時代錯誤の遷都論―首都機能移転
切り捨て政策の継続―農業問題
セーフガードは誰のため―農産物制限
後編 政界再編成の台風となるか――野合と反目
12 自民党改革
解党的出直しの中身―自民党改革
容認するのか否定するのか―派閥政治
友情と打算の二重構造―YKK
失言総理を最後まで徹底弁護―森政権
盟友の反乱を鎮圧する―加藤政局
13 連立問題
創価学会アレルギーは強烈―公明党嫌い
国民からソッポを向かれるはずが―自自公連立
鳩山・菅のほうが橋本派より近い―民主党との連立
小泉新党か石原新党か―政界再編
14 外交問題
日米同盟を基軸とする―外交関係
教科書問題で軋轢―日韓関係
親台湾政策で対立か―日中関係
北方領土をどうする―日ロ関係
排外主義的な政策―外国人参政権
あとがき 衆参同日選挙をやる勇気があるか