「福祉」が人を殺すとき

著者・編者寺久保光良 著

-飽食時代の餓死-

真のヒューマニズムとは何か!
本書はひとり福祉従事者を告発するものではない。福祉切り捨ての実態を告発する。
餓死・自殺、相次ぐ生活保護行政の実態と背景。「適正化」の名のもとに進められる生保の変質。その実態にメスを入れる。
※日本図書館協会、全国学校図書館協議会選定図書

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 四六判/262頁
ISBN 4-900423-30-0

目次

まえがき

餓死に追いやったのは誰か
1987年1月22日夜
そして“餓死”
福祉事務所に困窮を訴えたが
明るく勝気で男まさり
「二段ベッド買ったんだよ」
門限破り
木下さんの証言
なぜ、ひと言、俺に
札専カード
サラ金
人間の尊厳

今、全国いたるところで
福祉事務所に抗議殺到
しらを切り、うそぶく当局
藤子さんばかりではない
全国いたるところで
生活保護法の本旨は立派だが
“水際作戦”という切り捨ての手口
申請書をまず残さない
申請段階での「適正化」マニュアル
水際作戦のルーツ
申請段階を通過したとしても
東京で老母が抗議の自殺

「適正実施」という名の完全犯罪
殺ばつとした福祉現場
“保護者なんかバカばっかだ”
生活保護って何だ
厚生省社会局監査指導課長の本音
何を「監査」するのか
“指摘率”という名の勤務評定
福祉行政をおおう自己規制
行政の手による完全犯罪

闇のなかの光-善意と勇気の群像
事実を見すえる
たった一人からの勉強会
真に自立を促すということ
札幌市職員組合のアピール
真の「適正化」とは何か
ひと粒ひと粒の善意が

関連資料編
白石区母子世帯の母親(A子さん)死亡事件の概要(札幌市保護指導課)
保護申請権の確保について(東京都福祉局)
昭和62年度東京都指導検査講評(東京都福祉局指導第一課)
生活保護におけるケースワークの確立へ向けてのアピール
(自治労札幌市役所職員組合社会福祉評議会ケースワーカー部会)
札幌市長あて札幌弁護士会人権擁護委員会の警告書
参考文献一覧

あとがき
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