ケーキと革命 タカラブネの時代とその後

著者・編者本庄 豊

日本最大級の洋菓子チェーンの盛衰から
戦後の政治経済と社会運動の歴史を捉えなおす

商品情報

発売日
ISBN 978-4-87154-235-7 c3021

目次

はじめに 駄菓子屋とタカラブネ
 序幕 タカラブネの時代
 1幕 近代日本と洋菓子
 2幕 駄菓子屋からの出発
 3幕 60年安保闘争のなかの京都大学
 4幕 ペガサスクラブ
 5幕 社内誌『ヤングパッション』
 6幕 労働者の反乱/五郎の死
 7幕 クーデターとストライキ
 8幕 タカラブネ王国の崩壊と再建闘争
 終幕 流通革命の次に来るもの
 おわりに タカラブネ争議と私
 付論 『ケーキと革命』の方法と叙述 歴史学とノンフィクション

著者略歴

本庄 豊(ほんじょう ゆたか)
 専門研究分野は近現代日本社会運動史、戦後社会史。1954年、群馬県碓氷郡松井田町(現:安中市)に生まれる。父がレッド・パージで高校教員の職を追われたため、母は駄菓子屋で生計を立てる。新聞配達や牛乳配達をしながら思春期を過ごす。県立前橋高等学校を経て、東京都立大学卒。国家公務員、地方公務員勤務後、京都府で公立中学校や私立学校(立命館宇治中学校・高等学校)で社会科教員。現在、立命館大学・京都橘大学非常勤講師。歴史教育者協議会副委員長、社会文学会理事。
 主な著書に『ポランの広場 瓦解した「宮沢賢治の理想郷」』(かもがわ出版、2007年)『テロルの時代 山宣暗殺者黒田保久二とその黒幕』(群青社、2009年)『魯迅の愛した内山書店 上海雁ヶ音茶館物語』(かもがわ出版、2014年)『戦争孤児 「駅の子」たちの思い』(新日本出版社、2016年)『「明治150年」に学んではいけないこと』(日本機関紙出版センター、2018年)『児童福祉の戦後史 孤児院から児童養護施設へ』(吉川弘文館、2023年)などがある。
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