動物たちの収容所群島

著者・編者井上太一

檻に囚われた豚の親子、肥り続ける体に苦しむ雛鳥、ひたすら卵を産まされる雌鶏、顧みられてこなかった食卓の舞台裏でいま、何が起こっているのか?畜産現場からの報告と権力分析をもとに食用の生命商品として翻弄される動物たちの現実に迫る

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商品情報

発売日
サイズ・ページ数 46判 220ページ
ISBN 978-4-87154-241-8  c3021

目次

謝辞

記録されてこなかった動物たちの生/書かれてきたものとその欠落/動物たちの現実に即して
第1章 囚われの母豚、投げられる子豚
プロローグ/工場式畜産/檻の生活/科学的管理/人間労働/殺処分/身体損傷/母子生活の破壊/エピローグ
第2章 死にゆく雛鳥たち
プロローグ/生の管理/肉用鶏の到来/量産体制/環境悪化/急成長/過密/死の蔓延/ 最期の日々/エピローグ
第3章 産まされ続ける雌鶏たち
バタリー鶏舎/生殖搾取/危険環境/殺される雌鶏たち/動物福祉/強制換羽/暴力の外部委託/エピローグ
終章 進むべき道
公開質問状/動物たちの現実/動物不在の思考/脱搾取/動物産業の解体/父権制の打倒

推薦

落合恵子(作家)
誰がが書かなくてはならないのに、誰も充分には書かなかった(書けなかった)、わたしたちの日常、食生活。わたしたちの「美味しい」が、どのような過程を経て食卓に届けら
れるのか。わたしたちには知る権利と責任がある。そうして、知ったその後は? それを今、ひとりひとりが問われているのだ。

安積遊歩(ピアカウンセラー)
私は人と違う身体をもって生まれてきた。それはこの社会からは「障害」と呼ばれ、さまざまな虐待を経験してきた。その中で私は優生思想社会に異を唱え、敢然と対峙し続けてきた。しかしこの本で描かれている大量虐殺にある家畜たちには、なんらの逃げ道も救いもない。無知と無関心を決め込み、それを揺るがされそうになると、怖気付き、さらに目を背けようとする人々の群れ。その中でこの本のビーガニズム(脱搾取)の視点は、深い闇の中の一灯となることだろう。

著者略歴

井上太一(いのうえ・たいち)
翻訳家・執筆家。既存の正義から取りこぼされてきた者たちの権利向上をめざし、脱人間中心主義の文献を翻訳・執筆することに携わる。著書に『動物倫理の最前線』(人文書院、2022年)、『今日からはじめるビーガン生活』(亜紀書房、2023年)、訳書にデビッド・A・ナイバート『動物・人間・暴虐史』(新評論、2016年)、ディネシュ・J・ワディウェル『現代思想からの動物論』(人文書院、2019年)、サラット・コリング『抵抗する動物たち』(青土社、2023年)などがある。
ホームページ:「ペンと非暴力」https://vegan-translator.themedia.jp/
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