9条とウクライナ問題 試練に立つ護憲派の混迷を乗り超えるために

著者・編者深草 徹

ロシアの戦争で混沌する世界の平和のために、
国際法、国連憲章による法の支配・立憲主義の確立に努力することこそが、
日本国憲法第9条を守りこれを完全履行する展望にもなる。

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 46版 200頁
ISBN 978-4-87154-214-2 C3031

目次

はじめに

第1章 憲法9条とウクライナ問題
第2章 ロシアを糾弾しウクライナ人民を支援する行動が求められる
第3章 侵略反対の叫びのその先へ ―軍事同盟にピリオドを
第4章 覇権国家ロシアの危険性
第5章 危うい無条件停戦論
第6章 まとめ―第二次世界大戦の惨禍から人類がかち取った成果をどう守り抜くか

推薦

池田香代子さん(ドイツ文学翻訳家・平和活動家)
本の中から小さなタグボートが現れた。乗っているのは9条を手にした私たち、引っ張っているのは世界、行き先は戦争のない未来―

内田樹さん(神戸女学院大学名誉教授)
ウクライナ侵攻は日本の護憲派内部にも深刻な亀裂をもたらした。この不整合を直視することもまたわれわれの忌避できない責務だと思う。

宇都宮健児さん(日本弁護士連合会元会長)
ロシアのウクライナ侵略に対し、9条護憲派はどのような立場をとるべきかを、明確に指し示す好著である。

著者略歴

1946年6月28日生。1965年愛知県立旭丘高等学校、1969年東京大学法学部各卒業。鉄鋼会社勤務を経て1977年弁護士登録(兵庫県弁護士会)。国道43号線道路裁判、尼崎公害裁判、川崎重工配転拒否解雇裁判、三菱重工職業性難聴集団裁判、市立尼崎高校障害者入学拒否裁判など公害事件、労働事件、憲法が保障する基本的人権に関わる事件を多数担当。2018年弁護士リタイア。深草憲法問題研究室。九条の会.ひがしなだ共同代表世話人
 著書・論文に、『戦後最悪の日韓関係 その責任は安倍政権にある』(かもがわ出版)、『「慰安婦」問題の解決 戦後補償への法的視座から』(花伝社)、「9条加憲」は自衛隊を普通の軍隊とする一里塚」(季刊『人権問題』第51号・兵庫県人権問題研究所)、「独立国の矜持とは~外国軍隊の撤退を求めた明治政府~」(同第53・54号)など。
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