日本とフィリピンを生きる子どもたち

著者・編者野口 和恵/著

―ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン

日本人とフィリピン人の間に生まれた子ども、ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン(JFC)は、現在、10万人とも20万人とも言われている。
多くが母子家庭だ。国籍取得問題、貧困問題など深刻な問題が山積している。
その子供とお母さんたちに長年寄り添い続ける著者がつづるルポ。
著者は、ストリートチルドレンを考える会共同代表。

仁藤夢乃(女子高校生サポートセンターColabo代表)さん推薦
「私たちのおごりや過ちに、彼ら彼女らが気づかせてくれる」

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 四六判/184頁
ISBN 978-4-87154-137-4

目次

はじめに

1 フィリピンの英雄 

ハウスメイトの生い立ち
貧困、そして出稼ぎ
べロンとの別離
エレーンの里帰り
一家の大黒柱
お腹がいっぱいになるから
孤児だったアナ
マグダレーナの娘

2 未完成の子ども

JFCネットワーク
ダディ、フィリピンに来て!
父から母への手紙
トヨタ・カワサキ・ヤマハ
自分はどこで誰から生まれたの?
「私は完成していない」
父親になったJFC
笑顔の裏側

3 父との対面
命を与えてくれた男性
ごめん、ごめん、ごめん!
お父さんの誇りになりたい

4 二級の日本国民

「二級の日本国民」なんだ
日本人の血は私の誇り
「私たちはよそ者?」
日本国籍取得の意味
日本人でもありフィリピン人でもありたい
グローバル人材は誰のこと?

5 取引される母と子

ペドロとの再会
エージェントにだまされて
国境を越えた貧困ビジネス
バブルシンドロームの残りかす

6 JFCの誇り
高いDV被害率はなぜ
「死ぬしかない」
「日本語の読み書きはむずかしい」
フィリピン人の母とママ友
「外国人」という視線
「お母さん、学校に来ないで!」
外国につながる子どもの居場所
被災地に生きるフィリピン人の底力
日本とフィリピンをつなぐ夢
「JFCとして誇りを持って生きてみせます」


あとがき

著者略歴

野口 和恵(のぐち かずえ)

 1979年生まれ。法政大学文学部卒。
編集プロダクションで児童書を編集する一方で、ミニコミ誌「世界子ども通信プラッサ」編集長をつとめ、国内外の子どもが背負わされている問題について取材。
2011年7月~2013年1月までフィリピンに滞在し、現地NGOでボランティアをしながらJFC(ジャパニーズ・フィリピノ・チルドレン)の取材を行う。
ストリートチルドレンを考える会共同代表。
ブログ「Child to Child」
http://child-to-child.com/
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