目次
はじめに ―「義務」としての生活保護法
第Ⅰ編 理念と現実―生活保護法改正の衝撃
1章● 生存権とはなにか
1節 生存権とはなにか
2節 生活保護の目的・機能
2章● 生活保護をめぐる状況
1節 被保護者の増加とその内容
2節 福祉事務所の状況
3節 生活保護法の基本原理
4節 生活保護財政
5節 生活保護制度の運用
6節 違法な運用とそれに対抗する活動
7節 基準引き下げと関連2法成立
第Ⅱ編 要件・効果からみた生活保護
1章● 開始の要件
1節 日本国民であること、又は一定の範囲の外国人であること
2節 申請権者から申請がなされていること(又は急迫した状況の存在)
3節 保護を要する状態であること
4節 能力・資産の活用がなされていること
2章● 開始の効果
1節 居宅保護の原則
2節 保護費請求権
3節 被保護者の権利
4節 被保護者の義務
5節 その他の効果
3章● 典型的な変更の例
1節 定型的な保護費の変更
2節 ホームレス状態からのアパート入居
4章● 停廃止の類型
1節 被保護者の死亡
2節 被保護者の失踪
3節 保護が必要なくなったとき
4節 不利益処分による停廃止
5節 保護の辞退と問題点
6節 移管の手続
5章● 法63条に基づく返還
1節 法63条に基づく返還請求権の法的性質
2節 資力の発生時点
3節 返還の対象とならないもの
4節 返還の免除
6章● 法78条に基づく費用徴収
第Ⅲ編 生活保護の手続
1章● 開始の手続
2章● 相談・助言
1節 相談の効果(申請援助義務
2節 入院患者から相談を希望する旨の連絡があった場合
3章● 申請
1節 申請の効果
2節 申請の取下げ
4章● 調査
1節 行政調査一般
2節 家庭訪問と立入調査
3節 検診命令
4節 関係先調査(法29条に基づく調査)
5章● 保護の決定
1節 申請時の助言指導と保護の決定
2節 決定調書・ケース記録の起案・決裁
3節 保護決定通知
4節 保護費の支給
6章● 申請・届出等に基づく変更・停廃止の手続
1節 申請に基づく変更手続
2節 届出・職権に基づく変更・停廃止手続
7章● 不利益処分
第Ⅳ編 援助と救済
1章● 福祉事務所の違法な対応への法的救済
1節 法律家への相談
2節 申請同行・申請代理
3節 不利益処分に至る手続への関与
4節 審査請求
5節 抗告訴訟
6節 国家賠償請求訴訟
7節 当面の生活の確保
2章● 被保護者への一般的な法的救済の要点207
1節 債務整理と生活保護
2節 交通事故と生活保護
3節 刑事手続と生活保護
4節 成年後見と生活保護
3章● 要保護者への援助
1節 ソーシャルケースワークとはなにか
2節 類型別の援助
おわりに ―ニーズ、共感、連帯、権利