推薦
【推薦】
本州最果て下北半島佐井。奇岩屹立の仏ヶ浦、長福寺の円空仏。大間原発反対のあさこハウスと並んで、辺境の村に建設された「さいクリニック」は、現代の名所だ。「北の赤ひげ」大竹進医師と村びととの交歓を描いた、記録係松田耕一郎による奮闘記は、人間信頼の希望の書だ。
鎌田慧(ルポライター)
東北は蝦夷の時代から災害予告や戦争や暴力に見舞われてきた。 舞台は下北半島。 人口は2000人を切ったが、北前船で関西に続く歴史を持ち、IT戦略ながら最後を行く佐井村。乗り込む医療チームは、73歳の整形外科医・大竹進を筆頭に、X線技師(79)、薬剤師(76)、事務兼運転手(74)、60代の看護師ら患者の痛みは、古代からの飢餓や戦争で痛みつけられ続けた歴史の再現だ。 頑張れ、大竹一座、混迷の時代の先を照らす東北の鬼たち。
蟻塚 亮二(精神科医)
「医療は政治」を再認識させ、佐井村を訪れてみたくなる「チーム大竹」の奮闘記です。
本田 宏(NPO法人医療制度研究会理事長)