ポスト資本主義序説 政治空間の再構築に向けて

著者・編者松下冽/著

 われわれ人類は、いまいかなる時代に生きているのか?
 冷戦後の世界は、グローバル化の拡大・深化を伴って大きく変化した。さらに、21世紀に入り、人類は深刻な政治的、経済的、社会的な惨事に直面してきた。2001年9月11日の同時多発テロ、2008年のリーマンショック、2011年3月11日の東日本大震災と原発事故。そして、現在、コロナ禍に見舞われて完全な終息も見通せない状況にいる。人類は、気候変動と地球環境の悪化にも起因する、生態系的危機から戦争、貧困・食糧危機、不平等、疾病、急増する難民、多様な越境型犯罪などに直面している。
 本書では、こうした人類的危機を乗り越える「ポスト資本主義への可能性と現実化」を模索する。

商品情報

発売日
ISBN 978-4-87154-225-8 c3031

目次

 序章 20世紀と決別できるか:「移行期(トランジション)」を掘り下げる
第Ⅰ部 分断化されたグローバル世界の現在
 第1章 分断化の現実から見えるグローバルな世界
 第2章 新自由主義とは何であったのか?
 第3章 空洞化するウエストファリア世界秩序
第Ⅱ部 政治経済学の再考:「国家-社会」関係の視座から
 第4章 「国家-社会」関係の再構築:政治空間と市民社会空間
 第5章 グローバル・サウスにおける社会運動:自立は可能か
第Ⅲ部 プルーリバース(多元世界)に向かう地平を
 第6章 新自由主義の終焉の時代
 第7章 ポスト資本主義への政治空間を再構築する
 第8章 重層的な世界秩序とグローバル市民社会の構想
 第9章 世界社会フォーラムとグローバルな社会運動の展望
結びに パンデミックからウクライナ:グローバルな市民社会に向け

著者略歴

松下 冽(まつした・きよし)
1947年 東京生まれ
1970年3月 早稲田大学第一法学部 卒業
1985年3月 明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻博士後期課程単位取得退学。
2002年9月 School of Social Science, Sussex University客員研究員(~2003年9月)
2008年9月 Centro de Análisis de Seguridad, Universidad de Granada客員研究員(~2009年3月)
現在 立命館大学名誉教授・博士(国際関係学)
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