目次
プロローグ
1章 アメリカ医療保険制度の概要
1 アメリカ医療保険制度の歴史
2 メディケアとメディケイドの現状
3 マネジド・ケアとその影響
補論 マネジド・ケア組織の概要
2章 今、診療現場で起きていること
1 無保険者が駆け込む救急救命室
――マサチューセッツ総合病院救急救命室
2 アメリカ産婦人科医療の変貌
――「ドライブスルー出産」その後
3章 医療供給側へのマネジド・ケアの影響
1 保険会社からの診療抑制の実態
――アメリカの医師の現状
2 歯科HMOとPPOをめぐる諸事情
――アメリカの歯科医師の現状
3 薬剤給付管理と薬局生き残り戦略
――アメリカの薬局の現状
4章 医療機関連合と保険会社の苦悩
1 巨大化するプロバイダー・グループ
――ケア・グループ社紹介
2 マネジド・ケア業界の憂うつ
――ブルークロス・ブルーシールド社紹介
5章 住民の医療を守るとりくみの萌芽
1 地域住民を大切にする保険会社の活躍
――ネイバーフッド保険会社の活動
2 「納得できる看護」獲得のストライキ
――マサチューセッツ看護協会の活動
6章 医療防衛特別委員会にみる良心的医療者群像
――ヒンメルシュタイン医師へのインタビュー
ヒンメルシュタイン医師が語るアメリカ医療の問題点
ヒンメルシュタイン医師との質疑・懇談
7章 日本医療改革の根本問題を考える
1 日本医療の変革をなしとげる力は何か
――アメリカ医療から「学ぶ」べきこと
2 国民が安心できる高齢者医療制度・診療報酬制度をめざして
――医療改革に対する全国保険医団体連合会の提言
提案にあたって
高齢者医療制度改革に対する提言
国民の生命と安全を大事にする立場で「高薬価構造」の改革を
患者負担増となる混合診療拡大でなく、保険給付の拡充で十分な医療保障を
医療の公益性にもとづく医療提供体制の充実を
不況打開のためにも社会保障の充実で将来不安の払拭を
エピローグ
視察団参加者一覧・視察日程表