目次
まえがき
序 章 新自由主義・市場原理主義の台頭
新自由主義の再台頭
福祉の市場化をめぐる指標
現在の社会保障・社会福祉の情勢をどう読むか
第1章 社会福祉基礎構造改革の動向
はじめに―社会福祉基礎構造改革は日本の福祉をどこに導くか
1 社会福祉における「基礎構造」とはなにか
2 社会福祉基礎構造改革の登場の経緯
3 基礎構造改革で何がどう変わるのか
まとめにかえて―社会福祉基礎構造改革は福祉実践をどこに導くか
第2章 措置制度と契約制度
はじめに―措置制度への攻撃の手法
1 その基本的なちがい
2 契約制度のいろいろと問題点
3 措置制度改革試論
4 公的責任論再論―社会福祉における公的責任とは何か
まとめにかえて―具体的な提案・提言を研究課題に
第3章 保育・児童福祉の分野では
はじめに―課題の設定と限定
1 措置制度批判の特徴―措置制度はどう理解されてきたか
2 措置制度とはいかなる制度か
3 児童福祉法第24条の改正の評価について
4 利用契約制度の内容と方向
まとめにかえて―郵便局の数ほど認可保育所を!
第4章 介護保険の位置
はじめに―介護保険の2年間で明らかになってきたこと
1 わが国における新自由主義的政策の展開
2 高齢者福祉政策における介護保険制度の展開
3 介護保険法における制度上の問題点
4 8法「改正」と新自由主義政策における介護保険の位置
まとめにかえて―介護政策における「公的責任」のゆくえ
第5章 社会福祉実践はどう変わるか
はじめに―社会福祉法成立は福祉サービス直接購入制度への一歩
1 介護保険にみるケアマネージャーの実態
2 実践内容からみる措置制度と利用契約制度のちがい
3 社会福祉実践はどう変容していくか
4 実践的にどう対応していくか
まとめにかえて―自由競争原理の導入は福祉サービスの質を保障するか
終 章 新自由主義イデオロギーの非福祉性
新自由主義の特徴
新自由主義の具体的展開
新自由主義イデオロギーの虚構性
あとがき