スウェーデンの税金は本当に高いのか

著者・編者竹﨑 孜 著

貯金や民間保険など必要としない国!
金持ちや大企業には厳しく、庶民には優しい税制度。税金のムダ遣いなど論外。公的責任での医療・福祉・介護の充実。保育・教育は全て無料。安心と満足の年金――等など、税金が徹底して国民生活に還元される国、国民の税負担率が日本より結局ははるかに低い国の素顔を描く。
筆者は、元ストックホルム大学客員教授、在スウェーデン日本大使館専門調査員のスウェーデン通。

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商品情報

発売日
サイズ・ページ数 A5判・152頁
ISBN 4-87154-064-2

目次

Ⅰ章 国民が負担する社会コスト

1 税金とはなにか
税の歴史と世界の税/日本の税の歴史/税の今日的役割

2 社会保険料とはなにか

3 税金のいろいろ

Ⅱ章 日本の税金は安いのか

1 税金が安いのは本当か

通説:税金の安い国/見落とされる固定家計費/
ライフサイクルに逆行する生活保障

2 日本の社会経済の実力
国と自治体のふところ/消費税をめぐる不公平論/
社会経済力と雇用への機会/バイト族とフリーター族の増大

Ⅲ章 国民負担の国際比較

1 各国の国民負担率
国民負担と潜在的国民負担/日本と北欧諸国の違い

2 税の国民への還元

Ⅳ章 スウェーデンの重い税金とは

1 生活と密着した税金

通説:税金が重い国/教育費、医療費、貯蓄などは必要なし/
納税者の半数は女性たち/消費税に動じない理由

2 税金の昔と今
税制度は王侯貴族への奉仕で始まった/国民の酒乱で社会混乱の過去/
節税を兼ねる外国旅行

3 社会と税金
社会経済の構図/財務大臣が説明する税金とは/税金が消える

4 国と自治体はヨコ並び
国と自治体の財政役割分担/国、県、コミューンの歳出入の詳細/
スウェーデンの公務員/公務員の多い国

5 個人所得と税金
地方財政を支える所得税/雇用主が払う社会保障税/
社会の基礎を築いた労働組合/税金で手にする生活の安定/
まさに揺りかごから墓場まで

Ⅴ章 残された問題と今後の課題

1 スウェーデンにおける今後の課題

2 日本へスウェーデンが示唆するもの
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