著者略歴
雨宮 処凛(あまみや かりん)
1975年、北海道生まれ。
作家・活動家。フリーターなどを経て2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。2006年からは貧困問題に取り組み、『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)はJCJ 賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。
著書に『「女子」という呪い』(集英社クリエイティブ)、『非正規・単身・アラフォー女性』(光文社新書)、対談集『この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代』(大月書店)、『生きづらい世を生きぬく作法』(あけび書房)など多数。
倉橋 耕平(くらはし こうへい)
1982年、愛知県生まれ。
関西大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。立命館大学ほか非常勤講師。専攻は社会学・メディア文化論・ジェンダー論。
著書:『歴史修正主義とサブカルチャー 90年代保守言説のメディア文化』(青弓社)、共著に『歪む社会』(論創社)、『ネット右翼とは何か』『現代フェミニズムのエシックス』(いずれも青弓社)、『ジェンダーとセクシュアリティ』(昭和堂)。2001年に起きたNHK番組改変事件の裁判以降に歴史修正主義問題を研究課題の中心に据え、博士論文や著書を執筆。近年は論壇誌、ウェブ媒体などに多数寄稿。
貴戸 理恵(きど りえ)
1978年生まれ。
関西学院大学社会学部教員。東京大学総合文化研究科博士課程単位取得退学、アデレード大学博士課程卒業(PhD)。専門は、不登校の「その後」研究。「生きづらさ」「当事者」などをキーワードに個人と社会とのつながりについて考えている。
氷河期世代について論じた著作に、「生きづらい女性と非モテ男性をつなぐ」(『現代思想』2019.vol.47-2、青土社)、「フェミニズムと「ヘイト男性」を結ぶ」(『対抗言論』vol.1、法政大学出版局、近刊)、著書に『「コミュ障」の社会学』(青土社)、『不登校は終わらない』(新曜社)など。
木下 光生(きのした みつお)
1973年、福岡県生まれ。
奈良大学文学部教授。立命館大学文学部史学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、奈良教育大学特任准教授などを経て、2011 年奈良大学に着任。
著書:『貧困と自己責任の近世日本史』(人文書院)、『近世三昧聖と葬送文化』(塙書房)、『近世日本の貧困と医療』(共著、古今書院)、『日本史学のフロンティア1・2』(共編著、法政大学出版局)、『近世史研究と現代社会』(共著、清文堂出版)など。
松本 哉(まつもと はじめ)
1974年、東京生まれ。
リサイクルショップ「素人の乱5号店」店主。高円寺北中通り商栄会副会長。
1996年「法政の貧乏くささを守る会」結成以来、各地でマヌケな反乱を開始。2005年、東京・高円寺で山下陽光らと「素人の乱」をオープン。その後、「3人デモ」「俺のチャリを返せデモ」「家賃をタダにしろデモ」「原発やめろデモ!!!!!」他とんでもないデモをおこなう。
現在は高円寺でゲストハウス、飲み屋なども運営しつつ海外のオルタナティブスペースとの交流を深め、「世界マヌケ革命」を目指す。
著書に『貧乏人の逆襲―タダで生きる方法』(ちくま文庫)、『世界マヌケ反乱の手引書』(筑摩書房)など。