医師が診たパレスチナとアフガニスタン 平和的生存権の理念と実践

著者・編者猫塚義夫

2023年10月7日、パレスチナ・ガザでイスラム組織「ハマース」によるイスラエルへの越境攻撃を「口実」にしたイスラエルによるガザへの軍事攻撃は、深刻さの一途をたどっています。
 本書は、「北海道パレスチナ医療奉仕団」(https://hms4p.com/)の活動として、パレスチナでの現地支援活動を概括しつつ、その目的や実際の活動について書かれたものです。その基軸は、日本国憲法の理念を貫く前文に記載されている「平和的生存権」です。
 同時に、難民支援活動・人間の尊厳を守ることを共通項として、2023年2月にアフガニスタンでの視察と診療活動での経験を報告するものです。
(「まえがき」より)

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 四六判 234ページ
ISBN 978-4-87154-257-9

目次

序 章 2023年10月7日からのガザ侵攻の現状
第1章 役職定年医師がパレスチナ支援活動で見た現実―2019年
第2章 日本人医師のパレスチナ・ガザ日誌―2022年
第3章 医師のタリバン政権下アフガン紀行―2023年

推薦

推薦 香山リカさん(精神科医)
人間の命と尊厳を守るため、どんな困難も乗り越えて駆けつけ医療奉仕を行う猫塚医師。医療の原点がここにある、と何度も胸が熱くなった。

著者略歴

猫塚 義夫(ねこづか・よしお)
医師。札幌生まれ。1973年に札幌医科大学卒業後、北海道勤労者医療協会に入職。以後、米国留学を含め脊椎外科と膝関節外科を中心とする整形外科医として診療と臨床研究を進めてきた。同時に学生時代から抱いてきた社会進歩への志を実践した。障碍者へのボランティア活動に始まり、「医療9条の会・北海道」幹事長(現、共同代表)となりつつ、2010年に「北海道パレスチナ医療奉仕団」を立ち上げ、現在に至る。著書に『平和に生きる権利は国境を超える パレスチナとアフガニスタンにかかわって』(清末愛砂と共著、あけび書房、2023年)。
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