使える!労働法の常識 共産党で起きている問題から考える

著者・編者北出茂


出版社からのお知らせ

公益通報の弾圧は兵庫でも政党でも―

ハラスメント・労働問題に立ち向かうイマドキの指南書!

本書で取り上げる、ハラスメントや労働問題は、どこでも起こりうる問題です。
筆者が取り組んできた労務問題、その職場・組織でも起こりうる問題について、その原因、予防策、改善策、あなたが巻き込まれた場合の対処法に一緒に考えていきたいという思いから執筆されています。
 そんなおり、2025年には、共産党に労基署が入り、伏魔殿といわれた闇のベールに包まれた組織の労働問題に公的にメスが入れられるという、歴史上初めての「事件」が起こりました。
 これを受けての「緊急出版」であるところに本書の特徴があります。

編集協力:油鳥、砂川絢音、羽田野美優

チラシ

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 四六判 304ページ
ISBN 978-4-87154-287-6

目次

第Ⅰ部 使える最新の重要な労働法規

第1章 ハラスメントのない社会を ~ハラスメント防止法の狙いと課題~
 1 この章で考えていくテーマ
 2 「働く者」の観点から、知っておくべきことと注意すべきこと
 3 「経営上」の観点から、知っておくべきことと注意すべきこと
 4 「人事担当者・管理監督者」の観点から、知っておくべきことと注意すべきこと
 【第1章 コラム】 -アジアに広がる過労死・労災・ハラスメント-

第2章 働く者のルールとブラック企業の見分け方 
 1 ブラック企業の見分け方
 2 労働基準法 ~働き方の内容に関するルール~
 3 危機に遭遇したときの選択
 【第2章 コラム】 男女ともに働きやすい社会の実現のために

第3章 さまざまな組織における労働問題~その背景にあるもの~
 1 人権侵害・労働問題が発生する組織の闇に迫る
 2 ハラスメントが発生してしまう組織の<10の特徴>
 3 「治外法権であるかのように振る舞ってきた組織」に労働法を守らせるために
 【第3章 コラム】 -ハラスメントの背景にあるもの-

第Ⅱ部 共産党の問題事例から考える

第4章 田村智子委員長の壮絶なパワハラデビュー
 序 日本共産党・党大会のパワハラ事件——「排除より包摂」を掲げた議員への組織的攻撃
 1 委員長の交代と鮮烈なパワハラデビュー
 2 法律的な観点からみた「党大会パワハラ事件」
 3 「人格攻撃」は法律的な観点からはどのように評価されるか
 4 「集団での吊し上げ」は法律的な観点からはどのように評価されるか
 5 民間企業であればどうなるか
 【第4章 コラム】 -ハラスメント団体にありがちな無責任体質-

第5章 党首公選制の提案者に対するパワハラ事件~言論・出版の自由と松竹さんらに対する除名事件~
 序 ジャーナリストは、なぜ、それでも共産党のハラスメントに立ち向かうのか
 1 松竹伸幸さん・鈴木元さんに対する除名事件
 2 志位さんを激オコさせた2つのポイント!!
 3 共産党によるメチャメチャな憲法解釈
 4 オウム真理教の人権侵害が防げなかったのはなぜか、そして、共産党による人権侵害は防げないのか
 5 松竹さんに対する組織的なパワハラ
 6 そして、共産党除名撤回裁判へ(松竹さんに対するパワハラなどに法の裁きを)
 【第5章コラム】 「法の支配」について ~形式的法治主義との違い~

第6章 おかしいことにおかしいと声を上げただけで不当解雇事件
 序 マンガ評論家は、なぜ、組織の不正に立ち向かったのか
 1 神谷貴行さんの紹介
 2 事件の概要
 3 1年半もの間、執拗に続けられたパワハラ
 4 不当除籍と不当解雇
 5 専門家が解説する神谷さんへのパワハラの認定と類型
 6 これらの行為は民間企業であればどのように評価されるか
 【第6章コラム】 適正手続を考える

第7章 弾圧されても労働運動をやめない若者たち
 序 〜日本共産党の闇に立ち向かう勇者たち〜
 1 人権侵害・不当解雇に対する抗議行動
 2 不当な圧力たたかう~弾圧されても声をあげ、正義を重んじ誠実を貫く~
 3 組織側の行為は法的観点からはどのように評価されるか
 4 みなさまと共に考える
 【第7章 コラム】 人間らしい苦悩と人間らしい選択

第8章 労働者の賃金を未払いにする政党~民青・共産党残業代不払い・各種の問題~
 序 本邦初!政党職員の労働者性に切り込む
 1 油鳥さんらのたたかい——日本共産党の労働基準法違反を告発する
 2 共産党の労働問題を法的観点から分析する ~日本共産党の労働基準法違反~
 3 労働犯罪団体の暗部に迫る
 4 イリーガルな組織としての共産党(党職員に聞く)
 5 みなさまと共に考える

著者略歴

北出 茂 (きたで しげる)
きたで社労士事務所所長
特定社会保険労務士。文筆家。経営法務コンサルタント。

<略歴>
学生時代、学内法律討論会3連覇、関西学生法律討論会総合優勝、全日本学生法律討論会優勝(同討論会の過去の優勝者には石破茂氏[自民党・内閣総理大臣]がいる)。社会人時代、数億円を超える契約交渉や示談交渉を幾度もまとめる。開業社労士(所長)、企業法務部(法務部長)、労働組合役員(委員長・書記長)という3つの立場で、労働問題(労務問題)に取り組んできた。ハラスメント防止委員会で議長を務めるなど、ハラスメント問題の専門家でもある。

<取得資格・学位>
特定社会保険労務士(特定付記)、行政書士、法務博士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、第1種衛生管理者ほか

<所属等>
大阪府社労士会
NPO法人「働き方ASU-NET」常任理事
厚労省事業委託団体「過労死防止大阪センター」事務局長
大阪労連・「地域労組おおさか青年部」顧問
経営労務研究会「天満塾」(社労士・弁護士・大学教授らのつどい)正会員

<著書・共著等>(紙の本)
『過労死のない社会を』(岩波セミナーブックス、2012年)、『これではお先まっ暗』(学習の友社、2018年)、『労働NPOの事件簿~仕事をめぐる「名もなき人たち」のたたかい~』 (花伝社、2023年) 
価格 ¥1,980
(本体価格:¥1800)
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