ラストエンペラーの居た街で-新米日本語教師の記録

著者・編者建石一郎/著

「日本と中国の懸け橋になれば」と、旧満州国にわたり、日本語教師として奮戦する驚きと感動のドラマ。日本国内では「嫌中」の気分が高められているが、中国の青年の日本観はどうか? 日中友好を願う中国青年たちの素顔も描く。
【本書「はじめに」より(抜粋)】
日本人にとって本当の中国が見えづらい。「嫌い」が先に走って、友情などは築きにくいように見える。 だが、それは本当の姿だろうか。
日本語を学んでいる学生たちも驚くほど多い。学生たちは両国の深い絆を見出したいと願っている。日本に親しみと希望を見出す中国の若者たち。

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 四六判/256頁
ISBN 978-4-87154-150-3

目次

はじめに


東北師範大学人文学院の生活が始まる
街の中心街へ買い物
日差しは暑いが、日本的な湿度がない
軍事訓練は続いている
雨が降り、少し肌寒い感じがした
二度目の日曜日を迎えた
いよいよ授業が始まる
授業と学習のやり方について
夕方、空が暗くなり風が出て、稲妻が光る
秋の気配
昨日より暖かいが、秋風が吹く
雲ひとつない青空の下で閲兵式がおこなわれた
軍事訓練が終わり、静かになった
教師の日
早いもので、九月もはや中旬になった
呂元明先生を人民医院に見舞う
中秋節 体調に変化が出始めた
日中、陽が差していたが、風は冷たかった
救急車で運ばれる
吉林省中西結合医院へ行く
泊まりの学生が来る
再び吉林省中西結合医院へ
呂先生を見舞う
青空が広がり、風が肌寒く吹く
マイナス5度の気温に驚く
呂先生を見舞う
妻の長春訪問の日
長春での妻の生活が始まる
昨日よりさらに暖かくなった
相変わらず青空の広がる暖かい日が続く
呂先生と会食する
呂先生と「皇宮」を見学する
妻が帰国した
小麦粉が降ってきた
カンニングについて
官僚たちの汚職と組織的な私欲
大晦日、呂先生たちと忘年会
正月と言えども
中国人の「面子」と日本人の「恥じ」文化
念願の冬のハルピンへの旅
雪が降る ハルピンは雪景色に変わる


あとがき

著者略歴

建石一郎(たていしいちろう)

1943年、東京に生まれる。法政大学卒。
2004年、江戸川区役所退職。
2005年、中国東北師範大学外籍教師。
2010年、ウズベキスタン・タシケント国立経済大学、
2011年、スリランカ・ケラニヤ大学、
2014年、インド・ベンガルール、サクラ日本語センター、
上記で、日本語中上級、卒論などを教える。
元日本社会文学会評議員。元厚生労働省モニターおよび事業仕分け人。

著書
『福祉が人を生かすとき』(あけび書房)
『《満州国》文化細目』(不二出版・共同執筆)
『夢と希望を乗せて』(図書出版アルム)、その他
価格 ¥1,760
(本体価格:¥1700)
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