安倍政権の医療・介護戦略を問う

著者・編者芝田英昭/編著
曽我千春、鶴田禎人、寺尾正之、長友薫輝、濵畑芳和/著

―その危険な狙い、そして真の改革への対案
「医療・介護総合法」「TPP]などで、日本の医療・介護はどうなってしまうのか?
安心して受けることのできる医療・介護のために何をどうしたらいいのか?
国民へは、自己責任のさらなる押し付け、
企業へは、医療・介護を利潤追求の場に、
米国へは、日本への市場開拓の道へ。
安倍戦略の先にあるものは何か!?
問題を整理し、対案を提示する。

商品情報

発売日
サイズ・ページ数 A5判/152頁
ISBN 978-4-87154-128-2

目次

プロローグ

第1章 安倍政権が目指す医療・介護戦略 ―― 芝田英昭
はじめに
1.補完性原理の強調と新自由主義への暴走
2.社会保険を「共助」と見なす意味
3.自己責任を強いる医療制度改革の方向
4.介護保障無き介護保険への暴走
5.「障害者分野」に一切触れない安倍政権
おわりに―安倍首相の空虚な言説

第2章 TPPの思惑と医療のゆくえ ―― 芝田英昭
はじめに―TPP(Trans-Pacific Partnership)と医療
2.投資家と国家の紛争解決(ISD)条項
3.医療制度改悪の内圧として審議会等が果たした役割
おわりに ― グローバル企業の利益拡大は国民の生活を豊かにするのか

第3章 医療・介護政策改革の方向性への視座 ―― 芝田英昭
はじめに
1.医療・介護政策改革の方向性
2.財源へのヒント ― 能力の共同性
おわりに

第4章 医療提供体制再編とプライマリ・ケア ―― 寺尾正之
はじめに
1.政府の医療提供体制再編の特徴とねらい
2.総合診療専門医とプライマリ・ケア
おわりに

第5章 国保の実態と医療保障 ―― 長友薫輝
はじめに
1.国民健康保険の実態
2.国保が貧困を拡大している
3.現行の政策的対応
4.自治体と地域住民による国保運営
おわりに

第6章 介護保険制度改革と地域包括ケアのゆくえ ―― 鶴田禎人
はじめに
1.地域包括ケアの理念と政策の枠組み
2.安倍政権における介護保険制度改革の特徴と影響
3.地域居住を支えるセーフティネットの構築
おわりに

第7章 介護労働をめぐる課題 ―― 曽我千春
はじめに
1.介護保険制度と介護労働
2.安倍政権が進める医療・介護改革の問題点
おわりに

第8章 人権としての医療・介護と利用者負担 ―― 濵畑芳和
はじめに
1.利用者負担を認める理論的根拠はない
2.社会保険では利用者負担は認められない
3.受診抑制・利用抑制は人権侵害
おわりに ― 人権としての医療・介護を保障するために

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