ファクトチェック最前線

著者・編者立岩陽一郎/著

― フェイクニュースに翻弄されない社会を目指して
著者は、数々のスクープをものにした元NHK記者。そして、日本でのファクトチェック草分けの一人。現在はテレビ、新聞で活躍するフリージャーナリスト。
フェイクニュースが蔓延する今、急速に重要さを増すファクトチェック。世界での取り組みの広がりと、日本での始動を紹介し、ファクトチェックのすすめ方、ルールなどの実際を記す。総選挙、沖縄県知事選、大阪ダブル選挙などで著者たちが取り組んだファクトチェックの模様も描く。
そして、筆者は熱い気持ちを込めて、「あなたもファクトチェッカーに」と呼びかける。
氾濫するメディア情報、ネット情報にどう向き合ったらいいのか、真偽をどう見極めたらいいのか、貴重な一冊です。

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商品情報

発売日
サイズ・ページ数 四六判/176頁
ISBN ISBN978-4-87154-167-1

目次

はじめに

1章 ファクトチェックとは何か

ファクトチェックの定義
フェイクニュースとファクトチェック
ネットのフェイクニュース
筆者のネットギーク取材体験
誰でもできるファクトチェック

2章 ファクトチェックをリードするFIJの取り組み

ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)の設立
FIJ設立の趣旨
ファクトチェックのガイドライン
ファクトチェックへのメディアの参加
「問題ある情報」を幅広く収集するために

3章 総選挙でのファクトチェック

スマホでの問い合わせ
総選挙をファクトチェック
消費税2%の増税でなぜ5兆円強の税収なのか
正社員になりたい人がいれば、かならずひとつ以上の正社員の仕事はある?
野党党首の発言のファクトチェック
内部留保300兆円は事実か
ネットやメディアの情報もファクトチェック

4章 沖縄県知事選挙でのファクトチェック

普天間基地をめぐる痛恨の記憶
「沖縄にアメリカ軍基地は集中しているのか?」をチェック
ファクトチェックは地味、されど大切な作業です
NHK記者として沖縄赴任していた時のこと
沖縄一括交付金の創設をめぐるファクトチェック
調査報道から見える沖縄のファクト
本土米軍の沖縄移転のファクト

5章 大阪ダブル選挙でのファクトチェック

善悪を議論するのは止めましょう
吉村候補「マニフェスト9割達成」発言のファクトチェック
二重行政と都構想
都構想をファクトチェック
東京都創立の歴史的経緯
ファクトチェック記事への反応
飛び交うネットでの偽情報
巧みなフェイクニュース

6章 ファクトチェックの国際的な潮流

国際ファクトチェックネットワークと世界ファクトチェック大会
ヨーロッパのファクトチェック
世界がモデルとするアメリカのファクトチェック
活発化するアジアのファクトチェック
そのほかの地域


あとがき

著者略歴

立岩陽一郎(たていわ よういちろう)

ジャーナリスト。
1967年生まれ。1991年、一橋大学卒業後、NHK入局。
テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て、
2016年12月に退職し、2017年からフリーランスとして活動。
アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。
認定NPO運営の「ニュースのタネ」編集長として、
調査報道とファクトチェックに取り組む。
著書に『トランプ王国の素顔』(あけび書房)、
『トランプ報道のフェイクとファクト』(かもがわ出版)、
共著に『ファクトチェックとは何か』(岩波書店)、
『フェイクと憎悪』(大月書店)など。
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