親の世話 ヒトに任せてボランティア

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1,760

坂巻 煕/著
A5判/176頁 2010年4月発行
1,600円(税別)

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ISBN978-4-87154-091-9

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説明

元毎日新聞記者・論説委員、淑徳大学教授、日本福祉大学客員教授であった著者は、今、私財を投じての障害者授産施設を設立。「モノ・カネ優先、競争原理で強い者勝ちの社会」「エセNPO、福祉ビジネス、貧困ビジネス横行の社会」に我慢ならない、「そんな思いが、本を出す気持ちになりました」(本書あとがき)。著者は東京都ボランティアセンター理事などを務めるだけに、ボランティアの心得、注意点などもよくわかります。ユーモラスで実践的な一冊です。

はじめに

第1話 過疎地の小さな施設から
1 生命尊重を唱えた村=沢内村
2 農山村は景気のクッション材か?
3 福祉に欠けるアクセスの視点
4 彼を支えきれなかった地域での暮らし
5 そんなに薬を飲ませて大丈夫?
6 就労・雇用だけが自立ではありません

第2話 人権の視点で福祉の見直しを
飢えと貧困と疾病からの解放/福祉って何だろう
世の中が変われば、福祉の考えも変わる/“生活の質”が問われる
福祉の原点とは/人間の誇りと尊厳
福祉という名の下での人権侵害/保護と隔離の福祉
主役はだれか/処遇を見直せば
人権を守る福祉を/専用思想の克服を
家族が“主”から福祉が“主”に/なぜ「福祉」なのか
自立を支える福祉こそ/お互いさまの福祉に
トゥギャザー・ウィズ・ヒム

第3話 親の世話ひとにまかせてボランティア
近所の人の目がつらい/どこに消えた“助け合いの心”
“ミーイズム”に別れを告げよう/構造疲労を起こした“人生順送り扶養システム”
じじばばが多すぎて孫マゴマゴし/目の中に入れたら痛い孫
選択できる福祉を/“迷惑”を喜びに変える生き方
人は皆、助け合いの輪の中に/タテからヨコの関係に
まず知ることから始めよう/無知が誤解を、誤解が偏見を、偏見が差別を
身の回りにあるボランティアの芽/地縁血縁から知縁結縁へ
専業主婦の“幸福の中の不安”/人と人とのつながりこそ
ボランティア活動の原則とは/ボランティアの問題点は
見えないものが見えてくる

第4話 ボランティア活動の今日的課題
阪神大震災の教訓/自分たちで守った町
ボランティア活動の地下水脈/NPOの誕生
問われる行政との関係/機会の平等と結果の平等
行政とのパートナーシップ/広がるボランティアの分野
あなたもできるボランティア/あなたの特技でボランティア
環境問題とボランティア/趣味を生かしてボランティア
ボランティアの評価ってなあに/ボランティアは自己評価で
「私をほめてあげたい」/有償ボランティアの広がり
住民参加の在宅福祉サービス/お父さんもボランティアを
海外でもできるボランティア

第5話 ボランティアが拓くもうひとつの生き方
かかわりを避ける社会/日本社会の大きな変化
「家庭機能の外部化」ということ/いまのままの生き方の問い直し
座標軸を考えて/老人給食「ふきのとう」の誕生
元体操選手の老いての生き方/「おばあちゃんの家」におじいちゃんは
欲求には段階がある/毒入りワイン事件の教訓
子どもたちにボランティアをさせよう/一方的なボランティアでいいのか
肩書きはダメよ/ボランティア活動に対するイメージは
ボランティアに参加した人たちの感想は/ボランティアへのアドバイス
あしたのための日本をつくっていく努力

第6話 福祉・医療を志す若者たちへ
私と福祉との関わり/恩恵としての福祉の時代
親による障害児殺しを考える/社会事業の先駆者たち
タテからヨコの関係へ/国際障害者年の意味
障害とは何か/世の中を変えるリハビリを
障害を持つ人の4つの壁/無知→誤解→偏見→差別
新しい流れと福祉の心

おわりに