スウェーデンはどう老後の安心を生み出したのか

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1,980

竹﨑 孜/著
A5判・160頁 2004年7月発行
ISBN978-4-87154-054-4

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説明

世界で最初に超高齢社会を経験しながら、世界最高の高齢者福祉をなぜこの国は実現できたのか。日本ではなぜできないのか。元ストックホルム大学客員教授で在スウェーデン日本大使館専門調査員のスウェーデン通筆者が、分かりやすく解き明かす。満足と安心の年金制度、豊かな在宅サービス、近親者介護休暇制度などなど、日本と大違いのすぐれた諸制度を詳細に紹介する。日本図書館協会選定図書など各方面から高い評価。

目次

まえがき

Ⅰ章 老後不安の少ない超高齢社会
1 超高齢社会の到来
世界初の超高齢社会/救貧政策から社会政策へ/
社会政策とは何か
2 家族を通して見た高齢世代
変質する家族と高齢者/働く女性たちの出現/
中世の施策の流れ/19世紀後半以降の施策/
国民年金の登場
3 法律と生活
国家基本法(憲法)と生活保障/簡明な現行の法体系/
法律や行政と高齢者/世界最古の情報公開制度

Ⅱ章 生活の安定をもたらした社会基盤
1 生活安定への近道
生活問題へどう対応するのか/高齢者に関連する社会政策/
個人の家計と社会の経済/親子間の経済関係
2 生活費まかなう公的年金
世界最初だった国民年金/社会全体での所得再配分/
年金額と生活費の比較/旧年金制度と新年金制度

Ⅲ章 施設を廃止、そして在宅へ
1 終わった施設の時代
廃止された老人ホーム/社会的入院の解消/
在宅を選ぶ高齢者たち
2 新しい居住の形式
グループホーム/ナーシングホーム
3 在宅を支えるコミューン
在宅サービスに至る経緯/在宅サービスはコミューンの責任/
職員の質と量の課題/近親者介護休暇とQOL(生活の質)/
地域・在宅の医療システム/高齢者虐待の現状
高齢者虐待をなくすために

Ⅳ章 定年と人生の新スタート
1 定年で始まる自由な時間
65歳からは毎日が日曜日/親子別居と家族間交流/
保有率60のセカンドハウス/人気の高い旅行
2 重視されてきた住まいと街づくり
住宅と居住の違い/ソフトウェアとしての居住/
街づくりのコンセプト/自立を支える諸々の配慮

Ⅴ章 公的主義での保障と政治・行政
1 国と自治体の役割分担
国・県・コミューン はヨコ並び/高い税金を納得する市民/
税制度と予算の内訳

Ⅵ章 将来への課題
1 残された多くの問題
後期高齢者の急増/後期高齢者への在宅サービス/
孤独、そして自殺の問題/日本へ示唆するもの

あとがき