病気になっても いっぱい遊びたい

1,760

坂上和子/著
四六判・240頁  2008年8月発行
ISBN978-4-87154-077-3

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説明

小児病棟に新しい風を! 遊びのボランティア17年

難病と闘う子供たちにこそ遊びの楽しさを!
小児がんなどの難病と闘う子供たち。そのつらくて長い闘病生活の大きな支えになっているのが「遊びのボランティアさん」。子供だけでなく看護に疲れた家族にとっても大切な存在です。日本ではまだほとんど知られていない取り組みが、欧米ではしっかりとした制度として保障されています。日本で「遊びのボランティア」の道を切り開いてきた保育士の著者がつづる感動の書。
川上清子、宮坂勝之、柳田邦男、山崎美貴子各氏絶賛・推薦。

目次

はじめに

1章 がんと闘った盲目の少女――「かなのちゃん通信」から

「遊んでやってほしい子がいます」と主治医から
1人の子どもに10人のボランティア
いろんな人に出会えて大喜び
医師がコーディネート
音楽で厳しい検査に耐える
かなのちゃんのおうちにも行きました
骨髄移植の日にもボランティア
「点滴を取って、取ってよ! 取れ!!」
「ボランティアさん、毎日来て」
パニックをおさめたボランティア
壮絶な闘いのなかで
苦痛にゆがんだ顔に、微笑み
ボランティア、ICUに入る
励ましの言葉が見つからなくてもそばにいる
訪問最後の日
天国のかなのちゃんへ

2章 遊びのボランティア誕生
ゆっ君との出会い
訪問保育士として国立国際医療センターへ
由記ちゃんの退院
お母さんの願いに後押しされて
ガラガラドンの誕生
ガラガラドンの活動
ボランティアも子どもも一緒に輝いて――日誌から

3章 広がる遊びのボランティア
次々にひろがった活動
遊んでくれる病院に転院したいしゅう君
人工呼吸器をつけたまりなちゃん――4年3か月の訪問
付き添えない親を助けて
待合室で待つきょうだいたち

4章 涙を抱いて――国立がんセンター夜の小児病棟
泣く子を振り切って――非情な面会時間
ボランティア面接までに3か月
禁止条項がずらりの合意書
隔離部屋で15分の遊び
最後のとりでにすがる母子
やんちゃ坊主の悲鳴
おお! まりちゃんが歌ってる!
ヘレンケラーのような子ども
病気の子どもをこれ以上泣かせないで
新病棟で
離島からきたたくみ君
そばにいることを許してくれたかず君
クリスマスもお正月も病院で、まー君

5章 海外の病院に学ぶ
アメリカの子ども病院を見たい
初の全国集会――10周年記念フォーラム
再び海外の子ども病院に
市民と協働するトロント子ども病院
ボランティア対応――日本との差
ボランティアの貢献度を数字で公表
ボランティアにもコストがかかる
コーディネーターは心臓部

6章 NPOにかける夢
15周年記念フォーラムの手ごたえ
お医者さんの姿がない
活動を広げるために
課題背負って走り出す
がけっぷちを支えた私の体験
足長おばさんの出現
人から人へ、輪がつながる

終章 グリーフケア――悲しみに寄り添って
国立がんセンターの遺族を訪ねて――「ぎんざマンボウがゆく」
かなのちゃんとのお別れ
悲しみの底から引き上げてくれた

おわりに――伝える使命