【あけび書房通信】第29号(2021/8/18)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あけび書房通信 第29号  2021.8.18発行
https://akebishobo.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「あけび通信」第29号をお届けいたします。
○-●-○-●9月新刊のご案内①○-●-○-●


『自衛官と家族の心をまもる  海外派遣によるトラウマ』
海外派遣自衛官と家族の健康を考える会 /編
1,760円(税込み)
https://akebishobo.com/product/war

アフガニスタンではタリバンが首都カブールを制圧したという報道がありますが、
アメリカがアフガン報復戦争をしかける口実となった911同時多発テロから20年になろうとしていますね。
「対テロ戦争」が喧伝されて、2年後の2003年にはイラク戦争がありましたが、
アメリカが「民主化」をしようとしイラクも国内は撤退後も泥沼化し、
ISを生む土壌をつくってしまうなど、
いったい「対テロ戦争」とは何だったのか?
あらためて省みることが大事だと思います。
日本国内の問題としても、様々な問題があります。
その一つとして、2004年にイラク・サマワに初めて自衛隊を海外派遣し、
その後戦闘状態となったとされる南スーダンへのPKO派遣含めて、
海外派遣された自衛官の自殺者数増大に明らかな戦場トラウマの問題があります。
存在自体が違憲とも言われる自衛隊、その自衛隊が海外派遣任務を行うこと、
さらには安保関連法に基づき米軍との軍事行動を担わざるをえないこと
そうした問題の是非は脇に置いたとしても、
現実に海外派遣で戦闘行為に直面するリスクもある自衛官とその家族のケアについては、
全く対策が不十分である現状があります。
自衛隊は、「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえること」を誓っている組織であり、
彼らの主たる任務であるべき専守防衛ではない海外派遣は、
国会を通じて法律に基づいて実施されているのですから、
有権者として「国民の負託」を自衛隊に課していることになっている私たちは、
人間の命の問題として無関心であってはならないです。
とくに、安全保障なり国際貢献の名目で自衛隊の海外派遣や米軍との軍事行動を支持している人たちこそ、
彼らに「危険を顧みず」に課していることについて、
メンタルヘルスの課題も含めて真剣に考えるべきことでしょう。
イラク支援を続けている高遠菜穂子さんらが立ち上げた「海外派遣自衛官と家族の健康を考える会」編で、
本書が近々出版されます。
高遠さんはイラクで武装勢力に拉致されて釈放後に国内で自己責任バッシング
(こうしたイラク戦争支持とバッシングに加担した政府とメディアの責任も検証されるべきことでが)
を受けたトラウマから立ち直った経験をお持ちで、
加害者でもある軍人のトラウマの被害体験を知ったことから、
自衛官とその家族の健康を医療的に支援する必要性を問うています。
そもそも日本では学術的にも戦争トラウマについての考察はこれまで重視されていなかった印象があります。
本書では、過去の戦争さらに戦後社会において隠蔽・忘却された
日本軍兵士と沖縄戦に代表される民間人の戦争トラウマについての考察ににかなりの紙面を使っています。
また、「全制的」な軍事組織と市民社会の関係にあっては、家族は両方の関係の中にいるわけで、
家族も視野に入れた軍事組織の社会学的考察の重要性も紐解かれています。
今も混迷しているアフガンのこと含め、911から20年、テロとの戦争とは何だったのか?
そうしたことも考えながら、海外派遣を求められる自衛官と家族のことを真摯に考える機会になればと思います。
                あけび書房代表 岡林信一


【8月新刊のご案内】
■市民と野党の共闘で政権交代を
著者/五十嵐仁 小林節 高田健 竹信三恵子 前川喜平 孫崎享 西郷南海子
1100円(税込み)
https://akebishobo.com/product/politics
■『原爆スラムと呼ばれたまち ひろしま・基町相生通り』
 著者/石丸紀興、千葉桂司、矢野正和、山下和也
2200円(税込み)
https://akebishobo.com/product/genbaku
■『福島の甲状腺検査と過剰診断 子どもたちのために何ができるか』
 著者/髙野徹、緑川早苗、大津留晶、菊池誠、児玉一八
2200円(税込み)
https://akebishobo.com/product/fukushima-3
■『令和のローカルメディア 防災・関係人口拡大に向けた課題』
 著者/松本恭幸、佐藤和文、佐藤博昭
 2200円(税込み)
https://akebishobo.com/product/reiwa
■『「二桁九九」で眠る 眠れないあなたに』
 著者/野崎佐和
 1540円(税込み)
https://akebishobo.com/product/futaketakuku


※あけび書房は地元足立区で、
東京に初めての「九条の碑」を建立する事業に協力しています。
そのクラウドファンドがいよいよ本日締め切りです。
こちらから募金できます。ぜひご協力ください。

https://camp-fire.jp/projects/view/426403

■転送転載歓迎
■ご利用のメールソフトの設定上、URLが改行されて届く場合があります。そ
の場合は、お手数ですが、修正のうえアクセスしてください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[発行]
あけび書房株式会社
E-mail: info@akebishobo.co.jp
〒120-0015 東京都足立区足立1-10-9-703
TEL 03-5888-4142 FAX03-5888-4448
ホームページ https://akebishobo.com
Twitter https://twitter.com/akebishobo
Facebook https://www.facebook.com/akebishobo
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCYSHEwuEaGFDwc_3fYigpcQ
Instagram https://www.instagram.com/akebishobo
LINE @134aohvc
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メールアドレス変更、配信停止はこちらから
https://akebishobo.com/archives/3962

トップに戻る